【ヒプマイ】唐突さが大事

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「とりあえず俺が犯人突き止めてやるから鳴神、お前は二郎と三郎とできるだけ一緒にいろ」

『あの、私がどこに住んでるか分かってます？』

「？ヨコハマだろ」

『どうやってイケブクロの二郎くん三郎くんと一緒にいろって言うんですか』

「ストーカーが見つかるまでここにいろってことだよ」

『ほえー』





何言ってんだお前みたいな顔で言われたけど
そこまで協力してくれると思わないじゃん？

まだ知り合って少ししか経ってない女子を
普通家に居座らせる？
依頼に来た一人のただの客に
付きっきりにさせるなんて
二郎くんと三郎くんに申し訳ないし
2人もほぼ初対面の私の側に居ろなんて
嫌だろうn




「二郎と三郎は鳴神を守ってやれ」

「うん！分かったよ兄ちゃん！」
「任せてくださいいち兄！」





いい返事。






『すごく有難いんですけどそこまでしてもらうと依頼費いくら位になるんでしょうか…私あんまり大金払えないんですけど…』

「何言ってんだ金なんか要らねえよ」

『ちょっっっと待ってアンタが何言ってんの？？』






動揺しすぎて敬語外してしまったが
そんなのはどうでもいい。
萬屋さんは仕事をしてるのに
金いらないって言ったんだよね？





『蛙でも食べたんですか』

「何の話だよ…あれだ、前にラノベくれただろ？あのお礼で1回だけタダで依頼受け付けるって言っただろ」

『でもそれもう使っちゃったじゃないですか』

「お前は馬鹿か」





呆れた顔で山田さんに軽くチョップされる。






「あれがカウントされるわけないだろ。あれは雑談だ」

『雑談っすか…』






この人はどこまで人がいいんだろう。

少し感動しながらチョップされた頭をさすり
好意に甘えることにした。

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