日向翔陽の妹は

#23 ページ25

夢主side
「お、お邪魔しました…」

谷地さんは自己紹介をして体育館の外へ出る

「清水、A、新しいマネージャー勧誘してくれたのか」

「うん。4月にやった勧誘は全然足りなかったなぁと思って、烏野がこれからもっと強くなるためにマネの仕事もちゃんと引き継いでいかなくちゃって思った。Aちゃんも私がいなくなったら1人になるからもうひとり居たら心強いかなって思って。」

「し、清水さん…(泣)」

『潔子先輩……ホント大好きです』

(((Aがデレた！？)))

「私もだよ、Aちゃん」

(((このくそかわいいやり取りはなんだ！？)))


＊＊＊＊＊＊＊＊
谷地side

勢いで来ちゃったけど、でかい人いっぱいだー



明日、どうしよう…



はっ！



あんな美人2人の間に2分近く経ってしまったァ！



ファンの人とかに暗殺されたらどうしよう！



私はきょろきょろと周りを見回す



「どうしたの？」



ビクッ！



もう暗殺者が！？



金髪にピアス！



こんな人までファンなんて！



「殺されるぅぅ！」


「え、ころ…？」


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
〜昼休み〜

放課後、どうしよっかな…。

バレー部か…


「谷地さーん！」

わ、私？

振り返ると昨日のバレー部の！？

ど、どうしよう！

なんだろう…

自己紹介されたっけ！？

名前、名前なんだっけ…。

1度聞いた名前も覚えられないなんて…

私は想像してみた。

会社勤めになってそんなことになったらどうなるか

「名前も覚えられんのか！」

という上司の罵声を

社会でやっていけず、失業

路頭に迷って…

臓器売買…

「俺、一組の日向翔陽」

はっ！

現実に戻る私

「これ、影山」

「ちわっす」

「ちわっす」

とりあえずオウム返ししてみた

「谷地さん、勉強すき？」

唐突だな…

「嫌いじゃないけど…」

「英語！これ教えてください！」

「影山頼めよ！」

「教えてください」

「来月のテストで赤点とると、東京遠征行けなくなっちゃうんだよ。だから月島っつうメガネのっぽに教えて貰ってんだけど…」

"「なんでできないの…」"

「最近、俺と影山が馬鹿すぎて、イライラしててさ…Aも昼休みはかなりの確率で寝てるか居ないし」

「あんなやつ別に怖くねぇ」


影山くん…笑


「優しく教えて貰える方がいいだろ！」


私なんかでいいのかな…


「私でよければ…」

「本当に！？」

「うん！でも果たしてメガネのっぽさんより優しく教えられるかどうか…」

「それは絶対心配ないよ」

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