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駐車場に着くと、エイジさんはニヤニヤしだした。
車を止めて下りると、こっちこっちと促されて、言われるがままに少し後ろをついて歩いた。
「めっちゃ久しぶりなんだよね」
「行き慣れてそうなのに？」
「いや、高校ん時くらいぶり」
一緒だ。
それが何処と無く嬉しかった。
隣を歩いて、他愛もない話をちょいちょいしながら、園内に入った。
ほんのつい一週間前会ったとは思えないほどにエイジさんといる時間は落ち着く。
その低めの声といい、高過ぎず低過ぎないテンションといい、突然デート行こうなんて言い出すところといい。
…なんとなく彼氏感の強い人だと思う。
誰に対してもそうであると分かっているはずなのに、今ばかりは自分だけがその時間を共有できている気がして、少しだけ幸せな気持ちになった。
「Aさんてさぁ絶叫いけるの？」
「もちろん」
「まあサバンナ行ってて無理な訳ないよね笑」
「怖いもの無しなんで笑」
「じゃあお化け屋敷も大丈夫なんだ」
「…あ」
「え？なになに？ダメなの？笑」
お化け屋敷というか、ビックリさせられるのが好きでは無い。
変な声をあげて気持ち悪い怖がり方をするもんだから、前彼氏と来た時も引かれたっけ。
そんな私の顔を見てニタニタしたエイジさん。
「絶対行かないから」
「あー無理なんだー笑」
「無理というか…」
引かれるのが嫌。
エイジさんに、なんだコイツって思われたくない。
その気持ちが強くて。でも、エイジさんがそんな私の気持ちをわかってくれる訳もなく、
「入ろ」
「…」
抵抗出来ないくらいの力の強さで、お化け屋敷までグイグイ引きずり込まれた。
お化け屋敷のスタートの黒い門をくぐると、冷たい冷気がぶわっと駆け抜けて。
「うっ寒」
「ふふ」
暗闇の中で、楽しすぎて笑いが止まらないエイジさんの後ろをできるだけ離れないように歩く。
その時、お化けに腕を掴まれて
「ぎゃっ！」
とスタート早々変な声を上げてしまった私。
エイジさんにゲラゲラと笑われた。
「何今の声、Aさん？笑」
「そう」
「なになに、本物のお化け出てきたの？笑」
「ううん、なんか腕掴まれた」
「それだけ？笑笑」
エイジさんは引く様子もなく、ビビリだなあと笑って私の腕を掴む。
暖かいから、すぐにエイジさんの手なんだって分かった。
「驚かないの？笑」
「エイジさんだって分かったから」
私が言うと、笑い声混じりで「そっか」と返事が返ってきた。
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02番(プロフ) - Almaさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月1日 21時) (
レス) id: 23e627fa3b (このIDを非表示/違反報告)
Alma(プロフ) - めっちゃ良いです！！大好きです！！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 1946b84f54 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - こうめさん» 光栄過ぎます……ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月29日 8時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
こうめ(プロフ) - 私、このお話すごい好きです、、今読んでいる中で一番です（ ; ; ）更新楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年3月28日 4時) (レス) id: b5712753e7 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - Le mont saint michelさん» ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年3月27日 18時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：02番 | 作成日時：2019年3月9日 17時
