中山道さん22 ページ25
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夷隅は総武達を守りながら、必死だった。
今ここにいる廃線達は、どう考えても分が悪い。優秀な部類を連
れてきてはいるが、何分人数が少ない。だが、だからといって現役
路線達が何かすることがあれば、恐らく、中山道が罰則を受ける。
――そんなことをさせてたまりますか
「隙だからだぜ、坊ちゃん!」
「――ッ!」
気配で何とか避けたが、帽子が落ちた。
不味いと思ったが、どうしようもないと半ば諦めて、夷隅は溜め
息をついた。しかし、夷隅よりも、それを見た総武達の方が息をの
んだのが分かる。
それに舌打ちをしてから相手を気絶させ、帽子を拾う。
「あー、ま、いっか。総武さん達もあんま気にしないでくださいよ」
へへっと笑い、夷隅は再び足を踏み出した。
数が減ってきたころ、他の廃線達を見ると、各々怪我をして立っ
ているのが目に入る。
それに現役路線の方が不信感を抱き始めている。
――このままでは不味いか……?
このままいけば、どうなるか分かりきっている。
「夷隅!」
「はい! なんですか、中山道さん!」
その時、中山道が声をかけてきた。
夷隅は中山道を向くと、彼女は笑って頭を指した。それに夷隅は
首を傾げたが、それに気が付いた中山道は声を転がした。
「帽子、ずれてるよ、夷隅。そろそろ、相談があるんだけど」
「僕は反対しませんよ、中山道さん。多分、お考えの通りだと思い
ます。限界の路線がいます。撤退が、最良かと」
夷隅の言葉に、中山道は一つ頷くと深呼吸をした。
そして、夷隅に一瞥をくれるので頷いて彼女に控えて、来賓――
施設長を含む主催の人間が座っている場所に向かう。
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聖藍萌愛亜(プロフ) - ぴよっちさん» わかりました!読み返しながら待ってます。 (2017年1月22日 18時) (レス) id: 1ec8964610 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよっち(プロフ) - 聖藍萌愛亜さん» コメントありがとうございます。返信にお時間が経ってしまって申し訳ないです……。続きが気になると言っていただけてとても嬉しいです!修正してからもう一度更新していこうと考えているので、よろしくお願いいたします (2017年1月22日 17時) (レス) id: a592d04503 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよっち(プロフ) - 彩楓さん» コメントありがとうございます。お時間が経ってからの返信ご容赦ください。すごいと言っていただけてとても嬉しいです!修正して再び更新したいと思いますので、よろしくお願いいたします! (2017年1月22日 17時) (レス) id: a592d04503 (このIDを非表示/違反報告)
聖藍萌愛亜(プロフ) - 青春鉄道にハマってから時間があまり経っていませんが、大好きです!とても面白くて続きが気になります……!無理をしない程度に、更新頑張ってください!! (2017年1月21日 23時) (レス) id: 1ec8964610 (このIDを非表示/違反報告)
彩楓(プロフ) - はじめまして!青春鉄道だいすきになってから4年が経とうとしてる彩楓です!凄い小説ですね!私も見習わなくちゃ!これからも頑張ってください!! (2016年12月28日 10時) (レス) id: e14b6601c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよっち | 作成日時:2016年1月10日 2時