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6.早朝【笹川了平】 ページ24

まだ辺りが暗いうちにホテルを出発し、ジョギング中に公園で日の出を見る。

並盛に来てからのAの日課だった。


「んー!やっぱり朝の筋トレって最高ー!」


大きく伸びをする。

重さ1トンとも言われる武器を扱うAにとって、日々のトレーニングは必須だった。


??「極限ー!!!」


遠くから野性味溢れる声が聞こえる。


「ん?」


ものすごいスピードでこちらに向かってくる人影には見覚えがあった。

以前京子の自宅へ遊びに行ったときに顔を合わせた男だ。 ジョギング中に会う知り合いといえば、野球部のクラスメイトくらいかと思っていたが。


「あ! 了平さん!」


Aは手をブンブンと元気に振った。


それを見て急ブレーキをかけようとして、前にずっこける短髪の男。

まくり上げた袖からは並々ならぬ上腕二頭筋が見えている。


了平「むっ! オレの名を呼んだのはおまえか!」

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作者名:波紋セラーノ | 作成日時:2020年4月26日 16時

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