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「どした、きみちゃん。」
「姉ちゃんまでちゃん付けで呼ぶな。」
「一緒に食べる？」
「いや、いい。なんなら俺、2階行くけど？」
弟が変な気を遣わせてくると、櫻井がすかさずそれに反応する。
「気遣ってくれなくて大丈夫だきみちゃん。
お前がそこにいたって、俺とAはやるときゃやるぞ。」
「何の話しだバカ者！」
わたしが振り下ろした手を真剣白刃取りで止めようとして・・・
止められず。「あだっ」と言った櫻井の頭にわたしの刀剣が刺さる。
「ぶしゃー」
頭から血が噴出すジェスチャーをしながら椅子の背もたれに反り返る櫻井に
「バカじゃないの(笑)」
と言ってわたしはお腹を抱えて笑いつつ、キッチンへ向かった。
「そこまでラブラブで……未だに付き合ってないとかおかしいよね。」
「らぶらぶっ！？」
弟の言葉を聞いて、櫻井が勢い良く身体を起こし
「これだから中学生は……安易な考え方しかできんのだから。」
と言って鼻で笑って、頬杖を付く。
わたしの方はコンロでチョコレートを溶かしてポットに流し込み、
それを持ってダイニングの定位置へ。
「きみちゃん、まだまだお子ちゃまね。」
「あん？」
弟はソファにもたれたまま、顔だけ櫻井を威嚇している。
「最近彼女できたみたいだけどね？」
「おい姉ちゃん！！」
「はぁっ！？チューボーの分際で！？俺だって初めての彼女は高校入ってからだぞ！！」
「やったね、苺ヤローに勝った。」
「ぐぬぬ…遅い早いの問題ではないのだ…こ、これだからチューボーは……ぐぬぬ。」
「悔しいなら悔しいって言いなよ櫻井。」
「悔しいです！！」
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作成日時：2014年8月29日 22時
