○＊インディゴ ブルー＊○【名前変換】

Blue 25 ページ26

加藤くんは 私からジーンズを奪いながら





加藤「やりゃぁ 出来んじゃん。」





って ふっと一瞬 笑みを浮かべたように見えた。







あっ


良かった

無視されなかった...







うれしい。

やだ

泣けてきそうだよ。

目頭が熱くなったのがわかる。

凍りかかった心が一瞬で溶けた気がした。



加藤くんが接客してたお客さんのジーンズの裾にマチ針を打ち、ちょうど恵子のジーンズの裾直しを終えた加藤くんにもう一度渡す。




『裾直しよろしくお願いします。』









加藤「了解。」




相変わらず目は合わせてくれないけど、確かに普通に交わされた会話に胸がぎゅうっと締め付けられる感覚に陥った。






うれしいよぉ





レジを見ると、いつの間にか降りてきた店長が、恵子のお会計をしている。






手越「Aちゃんのお友達かな？？

今日だけ特別に割引しちゃうね♪」






恵子「え？良いんですか？」





手越「良いよ 良いよ♪ 君 可愛いし、また来てね♪」






なんて会話が聞こえてきた。







レジを済ませ、私に近づいて来た恵子。






恵子「なんか 軽いね。あの人。気をつけなよ。

増田と揉めない様にね？(笑)

んじゃ、またね〜。」







ん？店長の事？？







そう 言い残し、恵子は手をヒラヒラ振りながら お店から出て行った。









18時50分ごろ






帰る前にざっとモップで床掃除をしていると







加藤「おい、2階で店長が呼んでる。」








えっ？




あ、加藤くん。






普通に話掛けて来てくれた。


良かった。


美穂ちゃんが言ってたみたいに、根は優しい人なのかも？





このまま 気まずいまま働いて行くんだと思ってたから嬉しくて 顔が綻んじゃう。






加藤「ニヤついて キモいんだけど。

つか、お前、店長に色目でも使ってんの？

彼氏いるくせに、尻軽だな。」





はぁー？！！



かぁー///っと顔が熱くなるのがわかる。



前言撤回！！



やっぱり 嫌な奴！！！









『サイっテー！！』





何 あいつ！



何なの！！



はぁー！！ムカつく！！！









怒り心頭で2階に上がると






手越「あ、Aちゃん♪
あれれ？真っ赤な顔してどうしたの？」




『あっ 何でもないです。用って何ですか？？』




ニコニコしながら言う店長。

手越「あのね、彼氏居るのかな〜って。」



えっ？？




ええ〜！？



私？？




まさか？




店長‥…………？

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