特別な稀血は特別扱い。【鬼滅の刃】

拾伍 ページ16

「なんで来ないの、、、」




しばらく待っても私にちっとも寄ってこない。





痺れを切らして爪で太腿を引っ掻く。



血が流れたと共によだれを垂らした気持ち悪い顔の鬼が出た。







煉獄さんが斬りにかかると私は死角へ移動する。




「へ？」





私が逃げた先には派手な着物を着た女の子たちが透明な箱に入っていた。





女の子たちは意識がない。





「もしかして、、、！！」





足元に転がっていた石で箱を割った。




一人の女の子の脈を触ると







「生きてる。」




他の女の子たちも生きてはいるが息が浅い。




すぐに全ての子を箱から出して寝かす。





すると






「君もお人形になろう。」







気味の悪い声が後ろから聞こえる。




鬼の爪が私の背中を掠った。








しまった、、！！！！







とっさに庇うようにして女の子達の前へ立つ。







すると



ポトン、と頸が落ちた。





「二体いたみたいだ！！！遅くなってすまない！！」









「、、、、死、ぬかと思っ、た、、」



腰が抜ける。






「Aは絶対に守るぞ！！！命は落とさせない！！！」







煉獄さんは私の背中を見て悲しそうな顔をすると




担いだ。







そうです。担がれたのです。

3回目。

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