丗 ページ31
「何でしょうか。」
「甘露寺の屋敷へ行っただろ。」
ずっとなんか言ってるよこの人。
ネチネチネチネチしつこいな。
まぁ、最初の文しか私の頭には入らないけどね。
「近くに殿方がいるかも知れないって言っておきましたよ。」
ぐっと私が親指を立てると静かになった。
「お前余計なことを。なんなんだそれは。他の男を見てしまったらどうする。だいたいお前に頼んだ覚えはない。勝手な行動をするな。」
一息でそう言ったあと、しばらく沈黙が続く。
そして耳まで顔を赤くして
私と同じように親指を立てた。
かわいい。
なんか可愛く見えてきた。
「頑張ってくださいね!!」
走り出そうとすると、
あ。
ずしゃっ
と音と共に転んだ。
私が。
鼻と足首やったぞこれ。
「わっ。」
体が浮いて、姫抱きされていることに気づく。
おぉ。伊黒さん。
「貸しは返したからな。」
そう言って走り出す。
蝶屋敷へ連れてかれているのだろう。
「この事も蜜璃ちゃんに言っておきますね。」
「うるさいけどかっこいい人だよって。」
落とされそうになりました。
130人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あずき。(プロフ) - つばきさん» ありがとうございます!! (2019年11月8日 19時) (レス) id: 649f8509af (このIDを非表示/違反報告)
つばき - 面白い! (2019年11月7日 7時) (レス) id: 7c96c23d45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あずき。 | 作成日時:2019年11月4日 19時