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覚えているのは救急車に運ばれる彼女と何台かあるパトカー。誰が呼んだとか、加害者は男だったか女だったかとかは覚えていない。知らない。知りたくもない。ただ俺が知りたいのは、彼女のこと。
息はあるのか。
ちゃんと目を覚ますのか。
生きているのか。
頭の整理がつかなくて彼女を連れて行こうとする救急隊員の人に全部、全部聞いた。しかし、今はまだわからない、とにかく病院に連れていくって。身内の人でしたらついて来て下さいって。
救急車の中では彼女の命の為に色んなことをしてくれていたと思う。
病院に着いた。待たされた。
御家族の方をお呼びしましたのでお帰りになられても大丈夫ですよ、と看護師の人に言われた。彼女の母が来た、急いできたんだろう。息が切れ肩で息をしていた。
それから数十分して医師の人が出てきた。
その時、表情でなんとなく察してしまった。
彼女は死んだんだって。
目の前が真っ白になって、代わりに出てきた映像は彼女の笑顔、泣き顔、寂しそうな顔それから、さっきまで見ていた怒った顔。心細いと寄せてくる肩、機嫌がいいと絡めてくる指、怒りながら喜びながら流す涙。
全部もう見ることの出来ないものだった。
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アメリア(プロフ) - オリフラついてますよ (2019年12月7日 16時) (
レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 初投稿ですか…初投稿でこんな作品作れるなんてすごいです！これからの作品楽しみにしてます (2019年12月6日 0時) (レス) id: d2182e9bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよ子 | 作成日時：2019年12月5日 5時
