運命の少女 (ページ12)

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10、調査２ページ12

美咲side

私は今、高級感溢れるバーで口説かれている。

そろそろおしゃべりもやめて情報収集に入るか。

たくさん練習した、女らしい笑みを浮かべながら集まってくる男共に聞く。

「ねぇ、素敵なお兄さん達、お仕事は何をしてらっしゃるの？」

「お、俺は医者だ」

「おれは営業」

「俺は美容師だ！」

ここで考え込む。誰が一番情報を持っていそうか？

やっぱり、美容師かな…

そう思い、美容師に声をかけようとした瞬間。

「はぁーーーーー！？」

左耳にしたイヤホンから、超大音量でAの叫びが聞こえた。

さっきから修哉とゴチャゴチャ言ってると思ってたが、この音量は流石に驚く。

反射で椅子を蹴って立ち上がり、鞭をいつでも出せるようにする。

一方、美咲に寄ってきていた男共は、突然立ち上がって殺気を放ちはじめた美咲にビビる。

………

しまった…

男共がだんだん離れていく。

まだ左耳がグワングワンする。

そんなことより、今日このあとどうするか。

ー考え中ー

ー２秒後ー

よし、今日はもう諦めよう☆

なんか腹が立つから、ミラ様に報告したら、戦闘服を脱ぐ前にAにお説教でもするか。

私は溜め息をついて立ち上がった。