僕について[実況者、歌い手短編集]

[ヒラ]家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています ページ41

ヒラ自重はしませんし、する気もないです(((
だってヒラの全て、そしてヒラ自身が大好きなのでね




家に帰ると妻が必ず死んだふりをしている

最初は驚いたけど、今はもう日常茶飯事

「ただいま〜」と言って玄関を開ける俺

そのまま下に目線を移すと、妻の死体がある

いや、正確には “仮” 死体と言った所だろうか

ゆっくりとしゃがみ、妻に囁く


ヒ「柚、今日の晩御飯はなぁに？」
『サー、モ、ン、だ、よ』


俺が晩御飯を聞くと、ゆっくりと血で書き始める

サーモンだよ、と

俺の大好きなサーモンか…嬉しいなぁ

何故かとても可愛らしく見えて、優しく頭を撫でてやると

妻が、小さく微笑んだ気がした

最近笑顔を見ていなくて心配してたから安心した

結婚する前は、色んな所に行って楽しんでた

プロポーズはかっこつけて

イルミネーションの下で、したっけ

「ずっと柚を愛します。だから、俺と結婚して下さい！」

そんなシンプルなプロポーズをしたかな

ヒラらしいね、って

優しく微笑んだあの顔は

今もずっと忘れてないよ

あの時の笑顔と幸せを

もう一度、感じたいのかな

そう思うと涙が溢れてきそうで

「ごめ、っ」

そう言いながら、リビングに駆け込んだ

なんとか涙を止め、柚の元へ行く

もう処理は全部終わったみたいだった


ヒ「ごめん柚、愛してるよ。遠慮せずに甘えてきていいからね」
『っ……うん。私も、っ…愛してる、よ』
ヒ「もう、泣かない泣かない！俺も泣いちゃうでしょ？」
『うぅ…ヒラあぁ…ｸﾞｽｯ…だってぇ…ヒラが優しすぎるんだもん…ｸﾞｽｯ』


もう、俺が泣かせたみたいじゃん

まぁ、今この瞬間

お互いが、一番幸せなんだろうね

なによりの証拠として、二人は笑ってる

今まで生きてきた中で、一番の笑顔で笑ってる

そんな事を思っていると、また俺も泣いちゃって

すぐ涙を拭い、拭ってあげて

まるで誤魔化すかのように

今までで一番優しく、最高の笑顔で

俺は唇を重ねた

二人の影は、ぴったりと重なっていた

その日はさ

“皆既日食” だったんだって

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
これ書いてる途中に、ちょっとだけですけど

感動して、泣いちゃいました

枯れるほど泣いたとしても

本当に泣きたい時は、出てくるんですね

知らぬ間に泣いてる事とか、ないですかね？

僕は最近、知らぬ間に目に涙が溜まってます

あくびも何もかも、一切してません

ちなみに、皆既日食は滅多に見られないです

私なんか→←〃

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