だいきらい。【wrwrd】

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夢を見たいんだ、私は



現実から目をそらせるような夢を




だから、二人はとことん利用させてもらうね。




「A、ここで話すのもあれやから、場所移動させへんか？」



『でも、どこで話すの？』



私は家がない


トントンはここから遠い


コネシマはもっと遠い




「誰かの家に凸ろうや」




馬鹿なのこいつ



「でも、そーするしかないからなぁ。誰がここから近い？」



うーーんと頭を抱えながら考える二人



『あ』



遠くに見える人混みの中からこちらに走ってくる人物が見えた




『チーノ？』


すると、コネシマはチーノォォォと喜んでいた。



「先輩方、お久しぶりですね！！」



水色のふわふわな髪の毛が特徴であるのは


中等部の生徒会長をしている


茅野 燈矢(ちの とうや)ことチーノである。



「久しぶりやなぁ、そういやなんでチーノはここおるん？」



「たまたま、散歩してたんですよ。なんか聞いたことがある声がするなと思ったのでこっちに来てみました。」


なんか、嘘っぽい



いや、嘘ではないか．．



でも胡散臭いんだよなぁ




「そういや、チーノ」


「はい？何ですか？」



「家開いとる？」



急に聞かれて頭に？が飛んでいるチーノ



その反応が正しいよ



「あーー、空いてませんね。今日は」
「どうしたんですか？」



『ううん、何もないよ』


．．．なんかめんどくさくなってきたなぁ




『トントン』


「どしたん？」



『私、この話から降りるね。面倒くさくなってきちゃった』



考えるのも、動くのもめんどくさいや



一人になりたい。




何も考えずに過ごしたい





楽になりたいなぁ．．．なんて





いっそのことし．んじゃう？



でもなぁ、兄悲しませるわけにもなぁ




「……Aさん、もしかして逃げてます？何かからかはわかんないですけど」




バレバレじゃん




隠すの下手になったなぁ。
昔はもっと、笑顔にもなれたのに、隠すことも上手かったのに



『そうかもね。でも、あなた達に私の気持ちわかる？』



善人ぶって何が楽しいのかな



いや、違うじゃん。みんな心配してくれてるんだよ


もう、嫌になってきたこんな事考える自分も


私から大切なものを奪っていくあの人も


＿＿目当てでわたしを引き取った＿＿も



全部、消えてなくなれば良い




「A、そんな顔してちゃダメでしょ？」


え、うそ


なんでいるの？



『＿＿＿＿＿』

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