特技 : 胸きゅん【青】 (ページ8)

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松「ぐーっばーい」

「しーゆーすーん」

“英語話す力”がBの私と松下はNiceな発音でお別れをした。

イヤホンと音楽プレーヤーを探しながら階段を下りる。

え、ない。ないよ。

音楽プレーヤー無しのぼっち下校なんて地獄以外の何物でもないよ？

横「あ、A～」

「横山じゃん。あれ、一人？」

横「ヒナ、彼女と帰るんやって」

「彼女に負けたんだね、横山」

横「ほんまムカつく奴やな。そういう自分も一人やん」

「松下は委員会だからなっ」

横「じゃ、一緒に帰ろ」

「そーしよ。そーしよ」

あー良かった。

音楽プレーヤー無かったからね、横山が神様に見えるよ。

「横山って電車だっけ」

横「いや。歩き。駅の近くやけど」

なんてこった！ぱんなこった！←

「…駅まで一緒なのね。駅からぼっちなのね私」

横「泣き真似すんなや。電車乗ったらすぐやろ」

「こっから8つ目の駅だもん」

横「遠っ！何でこの高校入ったん？もっと近いのあったやろ！」

「制服可愛いんだもんここ」

横山の冷たい視線が刺さるよ

「でもまぁ私がいるから今日、横山はぼっち下校を免れたんだ。感謝しな」

横山の冷たい視線がまだなお刺さるよ

もっと優しい温かい目で私を見てよ

横「ぅおっ、寒っ」

外に出ると冷たい風が

え、もうすぐで夏だよね？

地球温暖化してんだよね？

めちゃ寒いんだけど。

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