chaosと書いてケイオスと読む② (ページ30)

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とある少年の夢の話① ページ30

ふと眼が覚める。
そこは何処かの荒れ果てた街。

有季「………」

此処は何処なのか。
何故此処に居るのか。
誰もいないのか。
疑問は沢山あったけど。

有季「…えっと、初めまして？」

先ずは目の前の男に挨拶しよう。

「…ああ、初めまして、だね」

年齢的には俺と同い年。
水色の髪に、水色の瞳。

有季「…君は？」
「………僕は、☆％〆$」

は？

有季「…えっと、なんて？」
「ごめんね、僕と君は遠くて近い存在だから…」

その言葉で理解する。
遠くて近い存在。
平行世界ではないが、それでも大きな共通点がある関係。
本来そのような関係同士は出会う事はない。
もし出会う事があれば、その時は互いの名前を聞く事は出来ない。

有季「じゃ、それは置いといて、此処は？」
「…君の夢でもあるし、僕の夢でもあるかな」
有季「まるでFGOみたいだな」
「あながち間違いでもないね」

ニコリと彼が微笑むと、何かがこちらに飛んできた。

有季「…異界メダル！？」

あ、いや、別に驚く事でもないか。

有季「…名前、文字化けしてるね」
「まあね、強いて言うなら、君の好きな名前を付けたら良いさ」
有季「…OK、それなら、君は………」

異界メダル、3枚目。