心の傷〜最終章〜【魔入間・魔d!】

シャオロン編：太陽の貴方と、この先も。12 ページ38

貴方は学校で一番最初に私の“顔”を見たの。







でも、貴方は優しいから、知らないふりをしてた。







嫌われてると思ってたのに、違った。



















貴方は一番最初に私を救ってくれた。



いつだって、私の心を救ってくれたの。



















貴方が私のために選んで買ってくれたブレスレットは
いつだって私の宝物。



















いつだって私をわらわかせて、楽しませて、私を恋に
溺れさせた貴方は…



















私の太陽なの。



















『私っ、シャオロンが好き…っ！どうしようもないほど
大好きなんです、！！』




あぁ、もうだめだ。涙が溢れてきてる。止まらない。




『離れるのが辛いから…怖いから…っ、何も話さず
行こうとしたんですっ！！

本当は離れたくないっ、ずっと傍に居たいんです…。

それくらいっ、貴方は私の太陽なんですっ！！

、っこんな恥ずかしいこと、言わせないでくださいよっ！！っばかぁ…！！』




シャ「…」




これで嫌われた。でもいいの。私は全部言いたいことを
言えたから。




シャ「…確かに、俺は馬鹿や。…お前の気持ちも全然
わかりはしなかった。」




ぼろぼろと溢れる涙を頑張って拭う。




シャ「…でも、こんな“馬鹿”を好きになってくれた、
俺のな、“太陽”が今、俺の心におんねん。」




『…？』




たい、よう…？




シャ「その“太陽”はな、誰よりも可愛くて綺麗で
カッコよくて…真面目で誰よりも優しいお金持ちの
お嬢さん。

けど、俺の前では泣き虫で無邪気な女の子。

だけど、俺の気持ちにはいっこうに気付かん。」



















顎をくいっ、と上げられる。



















シャオロンは顔を真っ赤にして、はにかんでいた。



















シャ「いい加減、気付けや。俺の“太陽”さん。」



















『っ、』



















その言葉が世界一嬉しくて、私は涙を流しながら笑った。

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