心の傷〜最終章〜【魔入間・魔d!】

シャオロン編：太陽の貴方と、この先も。11 ページ37

ウンディーネside


ずっと悲しい顔をしているご主人様に話しかける。



「…ご主人様…。良かったの？」



エル「まだ…間に合う、ヨ…？」




『…ウンディーネ、エルフ…。…はい！もういいんです…。
…どうせいつか、別れが来ますから…。』




「…、…」




…私は…ご主人様のこの笑顔が好きじゃない。



誰かのために、大丈夫だよって笑顔を見せてくれる。
だけどこの笑顔は、ご主人様は心の底から笑ってない。



…まだ…まだ間に合うわ…だから…



…お願い…シャオロン…急いで…っ！！！











母「…！A…！探したわよ？さぁ、行きましょう。」















Aside



…本当に、別れてしまうんですね…。



お母様の手を握ろうとしたとき…



















シャ「すぅぅ、Aーーーーー！！！！！！」


















『！！』ﾋﾞｸｯ



















母「…！今、誰かAの名前を」



ロア「レンルイ様。少しお時間よろしいでしょうか？
…ほら、A。」


ロアさんが私の背中を押しシャオロンが私の腕を掴む。


『！！』


ロア「…行ってこい。」


シャ「…ありがとうございます！！」



『へ、…ぇ！？』



私の頭は追い付かないまま、ただ走り続けた。



















『…っ、なん、で…、』



私の顔は涙でぐちゃぐちゃだ。シャオロンは前を向いた
まま走る。



シャ「…なんでって…、このまま…お別れなんて絶対
嫌やし。」




ぎゅ




あぁ、胸が苦しい。…好き。私は…








足を止め、立ち止まる。







シャ「？A、？」



















『っ好き、っ』



















シャ「へ？」

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