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忘れる筈のない言葉とは。 ページ15

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月の光が地面を照らす。

その中で動く影__Aの姿があった。


目的の場所へ着き、歩みを止めた。


帽子を取り、手に抱えていた花束を置く。


『久しぶり』


Aは微笑み、その場にしゃがむ。


『色々立て込んでてさ、中々来れなかったんだよね〜』


ポケットから1本の線香とライターを取り出した。


線香の先端にライターの火をつける。
小さな赤い光が灯り、それを皿へ置いた。


数秒手を合わせ、再び話しかけた。


『今回も結構大変でまた来れなくなると思う。ほんと、嫌になるよ』


返事は返ってこない。

何故なら、目の前にあるのは墓なのだから。


夜風が吹き、雫のピアスを揺らした。


Aは墓石に彫られた名前に手を当てた。


『貴方がくれた言葉の通り、私は生きてる。これからもきっとそう。
貴方の言葉を信じ、忘れず、共に生きていく。けれどその為にはやるべき事がある』


名残惜しそうに手を離す。

立ち上がると、手に持っていた帽子を墓に置いた。


『帽子、お願いね』


再び風が吹いた。
まるで、Aの頭を撫でるかのように。


暫く墓を見つめると、目を細めてふっと笑った。


『行ってくるよ』


静かな夜に靴音が鳴る。

一度も振り返らずにその場を去った。


墓には、Aが預けた帽子と









__ナイフが刺さった真っ赤な林檎があった。







木製の扉を閉めた。


上を見れば、満月が金色の光を放っている。


歩き出そうと足を一歩前へ出した時だ。


「A」


優しく柔らかな声がAの足を止めた。

ゆっくりと後ろを振り返る。


赤い眼鏡を掛け、紺色のスーツを着こなす亜麻色の髪をした男。
中野重治が神妙な顔つきでそこにいた。

特務課と参謀とは。→←白陣営ver.徳永のイラスト4(※付け足しました)



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美喜 - すみません!冗談が上端になってます。 (2018年9月11日 20時) (レス) id: abfcbd5bcc (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - さくら海さん» わざわざありがとうございます!直してきますね (2018年9月4日 11時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
さくら海(プロフ) - 誤字を見つけたので、すみません!昨日の影踏み、が、いのうになってます! (2018年8月30日 21時) (レス) id: 3420adefd8 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - 表情筋ニートさん» こちらこそ、読んていただきありがとうございます!心のオアシス「参謀とは。」頑張ります笑 (2018年8月21日 13時) (レス) id: 6db7f9f3bc (このIDを非表示/違反報告)
表情筋ニート(プロフ) - 面白い作品ありがとうございます。私も文ストのアプリやってます。どのキャラクターも可愛くて、かっこよくて、心のオアシスですwこの作品も私の心のオアシスのひとつです!これからも応援しています。更新頑張ってください! (2018年8月17日 0時) (レス) id: 2d1443bf10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年3月27日 0時

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