検索窓
今日:40 hit、昨日:173 hit、合計:512,735 hit

作戦開始とは。 ページ33

中島side


やっと太宰さんから手を離してもらった。

けど喧嘩したらたまったもんじゃないと助手席に座らされ数十分後。
トラックが停まった。


「着いたぞ」


少し先にある、旧い炭坑跡。
其処には武装した見張りが何十人と出口を固めていた。

全員音声無線持ちで、戦えば敵本部に気づかれる。
その上生体信号(バイタル)や入り口の感知器(センサー)といった、厳重な警備体制だ。


見張りを斃すどころか、緊張すら箚せちゃ駄目って事か。


バタンッ、と後方で扉が閉まる音がした。
窓の外を見れば、芥川が外に出ていた。


「おい、芥川…」

「人虎、二点のみ記憶せよ。遅れれば捨て置く、邪魔すれば殺す。善いな」


僕の返事も聞かず、異能を発動させて一瞬のうちに潜窟まで行ってしまった。

異能で自分を持ち上げて、跨ぐみたいに見張りの上を…
しかも前より長さが伸びている。

以前より、靭い……


芥川はこっちを見て、すぐに先に進む。


「あ、置いていかれた」

「あ!しまった!」


ボーッとしてる場合じゃない。
社長の命が懸かった作戦なんだ…!


「僕も行ってきます!」

「だが敦、お前は如何やって」


スッと前に手を出して膝をつく。

そして両脚を虎の脚にして、脚力加速で感知器(センサー)も見張りも抜いた。





「さて…我々も負けてはいられない。経始(はじ)めようか」





社長を、助けるために。

公開→←最悪な作戦とは。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (440 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1608人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年7月1日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。