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人質とは。 ページ14

No side


ポートマフィア本部のとある一室に連れてこられた谷崎は辺りをぐるりと見渡した。

見上げても監視カメラは無く、家具さえ一つもない子の部屋は空き部屋なのだろうか。


ガチャ、と扉が開く音がして目を向ける。


『やぁ、初めまして。私は__』

「徳永A、だろ」

『おや、知ってくれていたとは光栄だね。あぁ君の紹介は要らないよ、君が知っているように私も知っているからね。谷崎潤一郎くん、妹が一人いる優しいお兄ちゃんだ』


ニコニコとペラペラと話すA。

谷崎は警戒するように睨んだ。


目の前に来たところで、乱歩から預かった言伝を伝えた。


お互いの長が無事助かるには、"規則(ルール)"を変えるしかない。
だから探偵社はウイルスを作った異能者を捕らえる。
太宰が触れれば『共喰い』は終わる、全員無事だ。

その伝言者(メッセンジャー)として谷崎を置き、時間まで手は出すなという事だった。


「ふむ」とAは顎に手を当てる。


『成る程ねぇ。その口振りからすると、君等はその異能力者の目星は付いてるみたいだね』

「ああ。今、乱歩さん達が潜窟(アジト)に向かっている筈だ」


そう言えば、わざとらしく数回頷いた。
かと思えば目を閉じて何か考え込む。

そんなAを谷崎は盗み見る。


先程敦の電話から聞こえてきた、冷酷な声の持ち主でありポートマフィアの参謀。
今の雰囲気からそんなものは感じられない。
けれどニコニコと笑うその笑みは何を考えているか判らない。

彼女がいる限り、下手に動くことは辞めた方がいいだろう。


『あのさぁ...そう熱心に見つめられると照れるのだけど』

「え‶っ、あ‶、いや、ちがっ」


顔を微かに赤らめさせ、首を全力で横に振った。
頭が取れるんじゃないかという程。


Aは不思議そうに谷崎を見つめる。
数秒後、ポンッと手を叩いた。


『こうしてちゃ暇すぎる。幸い、取引まで後3時間半くらい』


目を細め、ぺろりと舌なめずりした。


『徳永さんと楽しいコトしよっか』


ゾクッと背筋が凍る感覚が走った。

頭が痛いとは。→←徳永イラスト22



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玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年7月1日 18時

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