『汚濁』とは。 ページ6
No side
Aは久作を抱え、中也の車へと運んだ。
そして二人の様子を見ようと来た道を戻っていた。
その時、ドゴォッという音が聞こえてきた。
只事ではないと感じ、急いで向かう。
『...私、疲れてンのかな』
現実逃避ついでに頬を抓ったが、痛かった。
目の前には、変わり果てたラヴクラフトと『汚濁』を発動させた中也がいた。
「やぁA、お帰り」
声がした方を向けば、太宰がスタインベックの首筋に
Aは近づきながらも中央を見る。
『なんか更に気味悪くなってるんだけど、あの蛸』
「お陰で『汚濁』を使う羽目になった。しかし...あれは一体何だい？」
我を忘れた中也は重力子弾を手あたり次第にぶつけ、ラヴクラフトを削っていく。
しかし幾ら削っても即座に再生していた。
このままでは中也の命が危ない。
『...ねぇ、葡萄愛好家。あれ如何すればいいの？』
「それって僕のこと？......生憎だけど、ああなったラヴクラフトを外部から破壊する手段なんて存在しない」
『へぇ〜、"外部から"？』
ニタァと口角を上げる。
太宰も何か思いついたのか、不敵な笑みを浮かべていた。
「成る程。つまり内部からの攻撃は聞く訳だ」
その言葉にスタインベックは苦々しい表情を浮かべた。
何時の間に取ってきたのか、太宰の偽物の腕を太宰がAに渡す。
Aはそれを受け取り、自分の手ごと自分の影に入れた。
「なッ！？」
『あ、驚いた？』
ニシシッと悪戯っ子の笑みを浮かべながらそう言った。
手を影から戻すと、その手に偽物の腕は無くなっている。
『私は影の中を行き来する事ができる。ただし条件があってねぇ...建物だったら正確な場所さえ判っていればいいんだけど、人間だと触れなきゃいけない。しかも使えるのは一日だけ。面倒だし不便でしょ？まぁ、今回はちゃーんと触ったから、その面倒は無くなったけどね』
Aが太宰に目で合図する。
すると太宰は手にあるスイッチを押した。
途端、ラヴクラフトの内部で爆発音がした。
悲鳴のような、不気味な叫びが響く。
そんな中、夜空に巨大な重力子弾が赤黒く光っていた。
「やっちまえ、中也」
凄まじい爆音と突風が巻き起こった。
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです！ (2月26日 0時) (
レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです！Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RANA
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時：2018年1月13日 1時
