お迎えとは。 ページ49
No side
抱き着かれた立原と抱き着いているAを見る中也。
中也の姿を見て冷や汗が止まらない立原。
妙な空気が辺りに漂った。
暫くの沈黙後、中也が此方に近づいてきた。
咄嗟に殴られると思い、ぎゅっと目を瞑る。
「おい、A。帰るぞ」
『あっれぇ〜、ちゅーやだぁ』
頭に痛みはこなかった。
目を開けると、中也はため息をついて腰に手を当てていた。
「明日仕事あンだろ」
『んー...おんぶ』
「はいはい」
軽々とAをおんぶする中也。
そしてマスターからはサンドウィッチを受け取る。
テンポ良く進む光景に、立原はポカーンと口を開けていた。
「悪ィな立原、迷惑かけて」
「い、いいえ...」
「あんまり飲みすぎなよ。じゃあな」
いつの間にか眠っていたAと共に、中也はバーを去った。
怒られるか殴られるかの覚悟をしていたが、それはいらなかったらしい。
ホッと息をつくと、広津が「大変だったな」と苦笑した。
「大変どころじゃねぇよ...姉貴って酒弱かったのか」
「極度のな」
以前__まだ太宰がポートマフィアにいた時の事。
太宰、中也、Aの三人で、アルコール度数が高い
するとたった一口だけ飲んだAが今よりも酷い酔い方をしていたという。
それ以来、皆で酒を飲む時もAだけがジュースなのだ。
Aの意外な一面を知った立原は思った。
姉貴とは、絶対に酒飲まねぇ。
中也は
帽子を外し顔にかかった髪を退ける。
そこには、まるで小さな子どものように眠るAがいた。
中也はフッと笑い、Aの頭を撫でながら顔をあげた。
「あれからもう7年、か」
窓の外には、あの日と同じ大きく丸い月が輝いていた。
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ちゃんと酔ってる...!?甘々!?
アッ駄目かもしれませんすみませんでした(土下座)
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです! (2月26日 0時) (レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです!Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年1月13日 1時