猫、旅に出るとは。 ページ45
あの後、効果は2〜3時間だということを一方的に伝えられ電話を切られた。
その間私は何をしろと?
というかマジであの野郎ぶっ飛ばす。
それにこの姿じゃ仕事もできない。
助けを求めるべく、私は部屋を出て執務室へ向かっていた。
こういう時はやはり首領だろう。
ロリコンでも対処くらいはしてくれる筈だ。
扉の前まで来ると、見張りの黒服が私に気づいた。
「こんな処に、猫?」
「何処から入ってきたん__だぁっ!!」
「ネコ!」
突如としてエリス嬢が扉を開け、一人の黒服が吹っ飛ばされた。
エリス嬢恐るべし...。
すると体を持ち上げられた。
目の前ではエリス嬢が笑顔で私に話しかける。
「何処から来たの?」
『ニャーニャー(私ですよ、Aです)』
「きゃー!可愛いー!』
貴女の方が可愛いですよ。
猫だからか、やはり言葉は通じない。
困ったな、と頭を撫でながら思っていると
「エリスちゃ〜ん、如何したんだい?」
扉からドレスを持った首領が現れた。
察するに、さっきまでエリス嬢にドレスを着て欲しいと懇願していたのだろう。
「ネコよ。迷い込んだみたいなの」
「...いや、この子は」
え、首領判っちゃった?
この黒猫が徳永さんだって判っちゃいましたか?
さっすが首領!ばんざ__
「佐藤くんの猫だろう」
誰だよ。
「サトウ?」
「猫が好きなのだよ、彼」
知らねぇよ。
首領に頼ったのが莫迦だった。
ため息をついていると、また一人誰かが来た。
「何しているんですか?」
「ちゅーや!」
「あ、丁度良かった。ねぇ中也くん、この猫佐藤くんのだよね?」
来た!
チビ帽子だけど頼れる人が!の元上司が!!
期待して中也を見ていると目が合った。
「......いや、田中の猫かと__ッてぇ!!」
「ぐふっ!」
エリス嬢の手から抜け出した私は、中也の頬を引っ掻き首領を殴った。
もうやだ此奴等。
狗の嗅覚は恐ろしいとは。→←知り合いから貰った物でも貰っちゃ駄目とは。
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです! (2月26日 0時) (レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです!Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年1月13日 1時