月の下で微笑むとは。 ページ42
No side
盛大に行われた
森は執務室に向かう為、長い廊下を歩いていた。
窓からは月の光が差し込んでいる。
部屋がもう目の前になった時、護衛の代わりに別の人物がいるのに気づいた。
「おや、Aくん」
『...こんばんわ』
状況から察するに、森を待っていたようだ。
「如何したんだい？君は私達より先に部屋に戻った筈だが」
そう訊ねても、Aは俯いていて何も答えない。
何かあったのだろうか。
何時もと違う彼女の様子に、森は心配になり歩み寄る。
「Aくん？」
突如、鮮やかな色が森の視界を奪った。
それは、ラッピングされた箱だった。
森は驚いて目を見開く。
何故なら、それを持っている人物は＿＿
Aなのだから。
『...お誕生日、おめでとうございます』
半分放心状態でプレゼントを受け取る。
再びAを見た。
俯いていた顔がゆっくりと上がり、「それと」と呟いた。
『いつも、ありがとう』
言い慣れていないからか、又は恥ずかしいからか。
Aの頬は赤くなっていた。
らしくない＿＿そう思い、早くこの場から去りたい衝動に駆られる。
すると、頭に森の手が置かれた。そのまま優しく撫でられる。
「こちらこそありがとう、Aちゃん」
嬉しそうに微笑んだ。
滅多ない笑みと言葉に、Aは柄にもなく照れてしまった。
更に赤くなり、黙って目を逸らす。
森はクスクス笑うと、撫でていた手を離して執務室の扉を開けた。
「実は
『...おにぎり、ある？』
「勿論」
紅葉は森にワインでもと執務室へと向かっていた。
すると、扉の前でエリスが中を覗いているのが見えた。
「エリス嬢、何しているのかえ？」
「シーッ」
何処か楽しそうに笑うエリスに、紅葉は不思議に思いつつ中を覗く。
そしてエリスと目を合わせて笑い、二人で静かにその場を去った。
月の光が差し込む執務室。
そこには、おにぎりを食べながら談笑する不器用な親子の姿があった。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝
照れ徳永だよね...ちゃんと照れてるよね徳永！？()
はい、次回はコミックス番外編です。
PS.
社長が来ましたこの調子で乱歩さん欲しいです(懇願)
決して善良な市民ではありません、とは。→←この首領ありて斯にこの参謀ありとは。
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです！ (2月26日 0時) (
レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです！Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RANA
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時：2018年1月13日 1時
