交わることのない筈の彼らの関係とは。 ページ16
中島side
図書館に入り、奥へ進む。
人気が無いところに来ると、本棚の前に黒いスーツを着た男の人がいた。
「特務課の中野と探偵社の方々だ」
中野そう言うと、男の人は一つ頷いた。
本棚のスイッチを押す。
すると本棚が動き、隠し通路が現れた。
そこに入り、更に進んでいく。
通路の両側には黒いスーツを着た人達がずらりと並んでいた。
ちょっと怖い...かも。
「此処に来るのは初めて？」
「へっ、あ、はい」
いきなり話しかけられたので、慌てて答えてしまう。
そんな僕の姿に、中野さんはくすりと笑った。
「緊張しちゃうよね、こんな囲まれちゃあさ」
「はい、少しだけ...」
「ふふ...谷崎くんも？」
「僕は何回か。でも慣れないです」
「まぁ、そうだよね」
幾分か緊張が解けた気がする。
中野さんが優しそうな人でよかった...。
そう思っていると、鉄の扉の前で止まった。
取っ手を持ち、引くと扉が開く。
中に入ると、部屋の中央に小型のヘリコプターがあった。
「特務課の超小型強襲機"夜烏"。これをボクが操縦して、
「操縦の仕方は大丈夫？」
「はい」
谷崎さんが夜烏に乗り込み、操作する。
僕は五月蠅い心臓を少しでも鎮めようと深呼吸した。
すると軽く肩を叩かれた。
振り向くと、中野さんが微笑んでいる。
「君なら大丈夫。出来るよ」
僕とは今日会ったばかりの筈なのに、その言葉は自信満々で。
けど、何故か安心できた。
「ありがとうございます」
「いえいえ...あ、準備が出来たみたいだ」
そう言われて見てみると、ヘリコプターのプロペラが回っていた。
機内では谷崎さんが操作している。
小走りで向かい、乗り込もうとした。
ふと疑問が浮かんで中野さんを見る。
「そういえば、中野さんとAちゃんってどういう関係なんですか？」
「...Aはね、形見だよ」
「形見？」
どういうことだろう。
「敦くん！そろそろ行くよ！」
「...じゃあ、後は任せたよ」
聞こうとしたけれど、時間が来てしまった。
中野さんに一礼して、夜烏に乗り込む。
同時に期待が上昇していった。
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです！ (2月26日 0時) (
レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです！Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RANA
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時：2018年1月13日 1時
