ポートマフィアの狗の妹とは。 ページ33
「妹ぉ！？」
あの後裏路地から出て、近くの喫茶店入った。
そして銀ちゃんが龍くんの妹だという事が発覚。
皆驚きを隠せないのか、目が丸くなっている。
『樋口ちゃんは知らなかったの？』
「はい、全く...」
おい上司。
まぁ、銀ちゃんは普段無口だし仕方ないかもしれない。
昨日は数日振りの帰宅だったららしく、仕事衣装を選択やに預けて龍くんと待ち合わせしていたとの事。
それを見た樋口ちゃんは逢引と間違い。
真実が判った本人は肩を震わせて目には涙を浮かべていた。
「大丈夫ですか？」
「泣いてません！」
『...良かったね』
いやぁ、青春してるねぇ。
近所の小母ちゃんみたいなことを思っていると、布団男もとい田山花袋が銀ちゃんの前に座る。
そして懐から手紙を取り出し、勢い良く差し出した。
「貴女が黒社会の人間だったとしても、儂は貴女に尽くそう。貴女を一目見た瞬間、儂は美しさを知った」
...これって、あれかな。告白？
好きな人に愛を伝えるあの告白？
ちょっと待てい。
『銀ちゃんとお付き合いなんて私が許しません！』
「それ本来芥川が言う台詞なんじゃ...」
『私は師匠だからいいんです！』
「ちょっと黙ってろ」
ピシャリと国木田さんに言われたと共に拳骨が降ってきた。
流石探偵社きっての体術使い...頭割れそう。
隣に座っている泉ちゃんがよしよしと打たれたところを撫でてくれた。
なんて優しい子。
国木田さんも見習えや。
その直後、銀ちゃんが丁寧にお断りする声が聞こえてきた。
『またお茶行こっか』
「うん」
店を出て泉ちゃんとそんな会話をする。
すかさず国木田さんの怒号が私の耳を貫いた。
「駄目だ！男じゃなかったのがまだいいとはいえ、マフィアの小娘と会うなんぞ許さん！」
『男じゃなかったのがまだいいって、心配性のパパですか。そんなんじゃ娘に嫌われますよ国木田パパ』
耳を塞ぎながら言えばまたギャンギャン怒鳴られる。
すると敦くんと泉ちゃんが腕を掴み、強制的に国木田さんは連行された。
ザマァ。
二人が手を振ってくれたので振り返す。
姿が見えなくなったところで「さてと」と後ろを向いた。
『樋口ちゃんは不用意に銃を使おうとした罰として、私と銀ちゃんに焼き肉奢ってね〜』
「え‶！」
『拒否権なーし。さ、銀ちゃん行こー』
「は、はい...？」
「ちょ、勘弁してくださいよ〜！」
樋口ちゃんの声が、夕日が輝く横浜に虚しく響いた。
ゴチになりまーす。
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです！ (2月26日 0時) (
レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです！Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RANA
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時：2018年1月13日 1時
