"素敵な船旅"の末路とは。 ページ8
No side
『うっわぁ、派手にやったねぇ』
場所は、ポートマフィアの縄張りの港湾地区。
ベンツの上に座り乍ら、双眼鏡を片手に船の爆発を見る。
ベンツの上に。
何人かの構成員が慌て始める。
「おい!すぐに救助用の船を__」
『ちょっと待った』
Aの制止に「はっ?」と素っ頓狂な声が聞こえた。
そんな構成員を無視し、双眼鏡で船を凝視する。
船から敦が出てきたのだ。
そして船の近くには小型船に乗る国木田。大方敦を救出しに来たのだろう。
だが、そこには鏡花はいない。芥川もいない。
敦は何かを叫ぶと、船の奥へと戻っていった。
『...帰るよ』
「で、ですが、芥川さんはどうするのですか?」
『どうするも何も、これは彼の任務だ。責任は彼にある。
まぁ、君が彼の
その場の空気が凍る。
言葉を発した構成員の頬には冷や汗が伝い、押し黙る。
そんな空気をぶち壊す例の着信音が、Aの外套から聞こえてきた。
携帯を取り出し、液晶画面をスライドさせ耳に当てる。
『はーい徳永.........はぁ!!?』
いきなり声を上げたAにに構成員達は肩をビクつかせる。
一体何事かと揃って顔を上げた。
『嘘だったらマジでキャラメルとおにぎり500個ずつ買わせますよ』
どんな会話してんだよ。
通話を切り、深いため息をついた後寝っ転がる。
ベンツの上に。
勇気ある一人の構成員が「如何かされましたか」と声をかけた。
数秒経ち、Aは勢い良くその反動で体が浮き、両足がつく。そして軽く跳び、ベンツから降りた。
「徳永参謀?」
『出して』
「え、あの」
『車出して、はやく』
「はっ、はい!」
わかったことは一つ。
Aは物凄く不機嫌だった。
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RANA(プロフ) - 花雫@浮上中さん» ご指摘ありがとうございます! (2018年1月9日 0時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
花雫@浮上中(プロフ) - あんの青鯖野郎です!えっと唐突な間違い指摘ごめんなさい (2018年1月8日 2時) (レス) id: f3cc68df07 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - えーなさん» 14巻。表紙最高でしたね!次巻はやく販売しないかな()そして来年には映画ですね!それも楽しみなんですよ〜!! 続編、さっそくできました。応援ありがとうございます!頑張ります! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
えーな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!14巻見ました!乱歩さんメインで私も幸せでした〜!そしてまさか探偵社の今後がめちゃくちゃ気になる終わり方で…!すみません、漫画の話はここまでにします笑 続編楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 2f759f2211 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年11月16日 22時) (レス) id: fcafb99727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2017年11月5日 22時