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探す必要もないとは。 ページ49

No side


空では、幾分もの星が輝いていた。


「にしても災難だったね織田作。敵のボスに会うなり熱烈な求愛を受けるなんて。これは週末に結婚式だね」

「求愛はうけていない」


太宰と織田は繁華街を歩いていた。


夕刻、芥川達に加戦しにいった織田は自身と同じい能力を持つミミックの長__ジイドと対面。
そして自分を殺せと懇願されたのだ。


決して求愛は受けていない。


怪我をした芥川達を運んだ後、太宰と合流し、現在に至る。


「そういえば、Aはどうした」

「引き続き、ミミックの手懸かりを追ってるよ」

「...この抗争はいつまで続く?」

「ミミックの兵はともかく、指揮官の異能が厄介だね。奇襲が効かない。となると、内部の情報が必要だ。心当たりはあるかい?」


ミミックの内部情報は、今マフィアで最も必要としているものである。

それを手に入れるために、奔走し、そして今のところ全くの徒労に終わっている。


内部情報を持っている人間は、一人しかいない。


「安吾しかいない」

「私も同意見だ」


太宰は頷いた。


「安吾を探し出す方法はないのか?」

ある(・・)


最初は頷いたものの「あるのか?」と驚いた。


太宰はある場所を指さす。
それを目で追い、納得した表情を見せた。


「ここか」

「他にあるかい?」


二人は扉を開け、その中に入った。
足が進む度に階段がぎしぎしと音を立てる。


思えば、そこにはいつも誰かがいた。


約束したわけでもない。行くと前もってきめていたわけでもない。


彼らは何かに導かれるように、そこに来ていた。



「やあ、どうも。お先にやってますよ」


いつもと全く同じ席で、いつもと同じ調子で、いつもと同じ丸眼鏡をかけて、安吾はそこにいた。

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RANA(プロフ) - 花雫@浮上中さん» ご指摘ありがとうございます! (2018年1月9日 0時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
花雫@浮上中(プロフ) - あんの青鯖野郎です!えっと唐突な間違い指摘ごめんなさい (2018年1月8日 2時) (レス) id: f3cc68df07 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - えーなさん» 14巻。表紙最高でしたね!次巻はやく販売しないかな()そして来年には映画ですね!それも楽しみなんですよ〜!! 続編、さっそくできました。応援ありがとうございます!頑張ります! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
えーな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!14巻見ました!乱歩さんメインで私も幸せでした〜!そしてまさか探偵社の今後がめちゃくちゃ気になる終わり方で…!すみません、漫画の話はここまでにします笑 続編楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 2f759f2211 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年11月16日 22時) (レス) id: fcafb99727 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2017年11月5日 22時

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