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二人の思考とは。 ページ38

No side


じゃんけんに負け、見事おにぎりを全種奢った太宰。

隣でAは美味しそうにおにぎりを食べている。


「給料日が近くてよかった...」

『幹部なんだからお金持ってるでしょ〜』

「そんな甘くないのだよ」


もしこれが漫画ならば、太宰の背景にズーンというのが描かれているだろう。
それに対し、Aの周りには花が咲いていることだろう。


マフィアが管理する地雷地帯から離れ、一般人も多くいる小さな公園へと来ていた。

まるでピクニックのようだが、包帯ぐるぐる男とおにぎりを頬張る少女という異様な光景のせいでとてもピクニックに来たとは思えない。


『...ねぇ、織田作のことどう思う?』

「首領に呼ばれたことかい?」

『そう』


唐突だったかが、太宰はすんなりと内容を理解した。

Aは手に残っていたおにぎりを食べ終わり、前を見る。


「逆に聞くけど、Aはどう思ってるんだい?」

『織田作は下級構成員。いくら何でも屋だとしても評判が良いとしても、頼まないのが普通。それが安吾くんなら尚更』

「私も同意見だ。これは何か裏がありそうだね」


楽しそうに太宰が言った。


その直後、携帯の着信音が辺りに響く。太宰のだ。

太宰は携帯を開き、ボタンを押し耳に当てる。


「やぁ珍しいねぇ、織田作から電話なんて」


噂をすれば、というのはまさにこのこと。


Aは黙って太宰を見る。
最初は笑顔で話していたものの、今は真剣な表情だ。


「あまり深追いするなよ」


そう言って電話を切った。

すぐに部下へと指示を出す。


太宰が電話を切ったところで、Aが立ち上がった。

もう何をやるのか、わかっている。


「それじゃ、行こうか」






織田作を助けに。

殺さないマフィアとは。→←何時かもので釣られやしないか、とは。



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RANA(プロフ) - 花雫@浮上中さん» ご指摘ありがとうございます! (2018年1月9日 0時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
花雫@浮上中(プロフ) - あんの青鯖野郎です!えっと唐突な間違い指摘ごめんなさい (2018年1月8日 2時) (レス) id: f3cc68df07 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - えーなさん» 14巻。表紙最高でしたね!次巻はやく販売しないかな()そして来年には映画ですね!それも楽しみなんですよ〜!! 続編、さっそくできました。応援ありがとうございます!頑張ります! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
えーな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!14巻見ました!乱歩さんメインで私も幸せでした〜!そしてまさか探偵社の今後がめちゃくちゃ気になる終わり方で…!すみません、漫画の話はここまでにします笑 続編楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 2f759f2211 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年11月16日 22時) (レス) id: fcafb99727 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2017年11月5日 22時

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