苦手な奴とは。 ページ14
燃え尽きた。私は白い灰だ。
欠伸をし乍ら廊下を歩く。
窓から差し込む太陽の光が眩しい。
大量蛙事件は、中也がサラッと解決してくださいました。ありがたやありがたや。
色々な意味で疲れたにも関わらず、容赦なく仕事が降ってきた。
しかも五大幹部会用の書類までやらされた。
鬼畜か。
たまに仮眠をとりつつ、たまにおにぎりとキャラメルを食べつつ仕事をしていたら、何時の間にか夜も明けていて、朝日が昇っていた。
しかも夜中には重傷を負ったのをいいことに、龍くんを攫った残党を樋口ちゃんが一人で助けに行くという騒動があったらしい。
まぁ黒蜥蜴も行ったから、二人は無事に拠点に帰還。
龍くんにはいい刺激になったかもしれない。
それにしても、そんなことがあったなんて全然知らなかった。
広津さんが魂が抜きかけた私の様子を見に来てくれなかったら、仲間外れのままだった。
会議に着き、扉を開く。
早めに来たから、姐さんがいる筈。これで
「Aじゃないか。久しぶりだ」
なんで手前いるんだよ。
その言葉を何とかして喉の奥へと沈める。
室内を見渡せば、私と
五大幹部の一人、
私が嫌いに近い苦手な男である。
誰かいろよ。
「来るのが早かったな...もしかして、私と二人きりになるために?」
『自意識過剰も程々にしろよ
「毒舌も健全で何より」
そう言ってくつくつと笑う。
私は姐さんが座る席の隣に座った。
「...A、私の秘書に__」
『やだ』
この会話も50回は軽く超えてる。会う度に言ってくるのだ。
そろそろやめてほしい。
というか、気安く名前で呼ぶなや。
「給料なら君の希望通りにするが」
『生憎、給料には困ってないんで』
「そんなに私の部下になるのは嫌なのか?」
『"部下"じゃなくて"下僕"でしょ』
すると
あんなのになるなんて、ごめんだ。
「冗談はやめてくれ。彼等は私の優秀な"部下"だ」
『どうだか』
静寂に包まれる。
「諦めの悪い
『姐さん!』
神が来た。
姐さんがニッコリ笑う。
そこからは私は姐さんと話して、少しした後に中也や首領等も揃い、五大幹部会の幕開けとなった。
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RANA(プロフ) - 花雫@浮上中さん» ご指摘ありがとうございます! (2018年1月9日 0時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
花雫@浮上中(プロフ) - あんの青鯖野郎です!えっと唐突な間違い指摘ごめんなさい (2018年1月8日 2時) (レス) id: f3cc68df07 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - えーなさん» 14巻。表紙最高でしたね!次巻はやく販売しないかな()そして来年には映画ですね!それも楽しみなんですよ〜!! 続編、さっそくできました。応援ありがとうございます!頑張ります! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
えーな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!14巻見ました!乱歩さんメインで私も幸せでした〜!そしてまさか探偵社の今後がめちゃくちゃ気になる終わり方で…!すみません、漫画の話はここまでにします笑 続編楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 2f759f2211 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年11月16日 22時) (レス) id: fcafb99727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2017年11月5日 22時