金目のあの子とは。 ページ13
No side
ともあれ、鏡花は探偵社へと入ることができた。
敦が安堵していると、不意に肩を叩かれる。
其処にいたのは国木田だった。
「ちょっと来い」
何時もよりも、気難しい表情である。
敦が連れてこられたのは、給湯室だった。
誰もおらず、二人きりとなる。
「聞きたいことがあってな」
眼鏡を指先で上げる。
そして鋭い眼差しで敦を見た。
「お前が攫われた時、芥川の他にも目撃情報があった。近くに女がいた、と」
敦の心臓が嫌な音を立てた。
そして昨日の出来事が頭の中を一気に駆け巡る。
＿＿『うわわ、大丈夫？』＿＿
自分を心配してくれたかのように声をかけてきた"彼女"。
けれどその正体は＿＿。
『...Aちゃん、でした』
「はっ？」
珍しく、素っ頓狂な声で敦を見る。
冗談かと思ったが、そうではないらしい。
敦は眉間に皺を寄せ、国木田を見上げる。
『参謀の正体は、Aちゃんでした』
室内に響くその言葉。
嘘だ、と言いたかった。
まだ、齢18の小娘...そして、あのヘラヘラした笑みからは想像もつかないのだ。
けれど、合致しているところがある。
彼女の瞳の色は、"金色"。
「間違い、ないのか」
国木田の言葉に、敦はゆっくりと頷く。
二人とも、暫く声を発せなかった。
先に口を開いたのは、国木田だった。
「敦、今後彼奴に会うな」
「ッでも」
「本来、会ってはいけない奴だ。
あの日、あの茶屋で、俺等は殺されても可笑しくなかった」
国木田の言葉に、敦は押し黙る。
眼鏡のレンズが太陽に反射して光った。
「奴は、危険だ」
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RANA(プロフ) - 花雫@浮上中さん» ご指摘ありがとうございます！ (2018年1月9日 0時) (
レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
花雫@浮上中(プロフ) - あんの青鯖野郎です！えっと唐突な間違い指摘ごめんなさい (2018年1月8日 2時) (レス) id: f3cc68df07 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - えーなさん» 14巻。表紙最高でしたね！次巻はやく販売しないかな()そして来年には映画ですね！それも楽しみなんですよ〜！！ 続編、さっそくできました。応援ありがとうございます！頑張ります！ (2017年12月10日 19時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
えーな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！14巻見ました！乱歩さんメインで私も幸せでした〜！そしてまさか探偵社の今後がめちゃくちゃ気になる終わり方で…！すみません、漫画の話はここまでにします笑 続編楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年12月10日 19時) (レス) id: 2f759f2211 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年11月16日 22時) (レス) id: fcafb99727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RANA
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時：2017年11月5日 22時
