初めまして、転入生です。【ポケモン】 (ページ5)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:1,662 hit

四日目ページ5

.

「全く…心配したじゃないか」
「へへ、すみませんククイ博士」

スカル団とはどんな組織なのかを開口一番に教えられた私
それだけでククイ博士にどれほど心配をかけたのか伝わってきて、少し罪悪感が込み上げる
まあやったことに後悔なんてないけど

徒歩で坂道を歩き続けて数十分
カントーで鍛え上げられた足腰と体力は全然衰えていないようで、そこまで疲れは感じない
あんなに旅して回ったし当然か

「ここがポケモンスクールさ！」
そして見えてきた門の前に立ち、ククイ博士の言葉で学校を見ると
「わあ……！」

アローラらしい、自然の学校があった
カントーでは見ない構造の学校にテンションが高くなるのが分かる

「どうだい？良い学校だろう」
「はい！カントーでは見ない自然で溢れてて素敵です！
遠くにポケモンも見えるから、きっと近くに住んでたりするんですかね？

あ、そうだアローラのポケモンの生態まとめなきゃ！」
「……て、テンションが高くないかい？」

若干戸惑いと引き気味の博士を無視し、一歩踏み出してみる
その瞬間、胸が高鳴り鳥肌がたった

まるで何かが起こりそうな、楽しい予感
私は自分の口角が上がるのを自覚しながら、それを止めることは出来なかった

「ククイ博士」
「私、すっごいわくわくしてます！」

ククイ博士の笑い声
私の心拍音
それらをぼんやりと何処か遠くで聞きながら、思ったのはただひとつだけだった