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｢何も風呂まで見張らんでええやろ…….｣
｢だってこのまま大人しく寝ていただける、なんて思えませんし｣
｢……｣
夕飯を綺麗に完食してくださったトントンさまを何だかんだと言いくるめて彼の自室のシャワールームに押し込み、戻ってきたところ。濡れた髪にタオルを被って出てきた彼は部屋で待ち受けていた私を見るなり、げ、と顔を歪める。失礼な。
｢ささ、お昼時にしっかりと干しておいたので太陽の匂いでいっぱいですよ！ どうぞベッドへ｣
｢いや、その、｣
｢ど う ぞ｣
｢……｣
するする、ベッドでは無い場所へ滑ってゆく彼の視線の先は鍵を掛けた扉。
｢まだ少しだけ仕事が、｣
｢少し、なら明日でも構いませんね？｣
｢……ほら、時間見てみ？ ええ歳した大人が寝るにはまだちょっと早すぎるって｣
｢ごねないでください、子供ですか｣
｢こっ、｣
グルッペンのこともあるからか、詰め寄る私に強く言い返すことが出来ないらしいトントンさまは｢あー｣やら｢うう、｣やらと唸って言い訳を必死に思考中のようだ。
｢……はぁ。もう、分かりました｣
｢え、｣
｢あまりこの手は使いたくないのですが、トントンさまがそうまで言うのであれば致し方ありません。私も最終手段を取らせていただきますね｣
｢なにを、｣
私が折れた、とでも思ったか。一瞬顔色を明るくさせたトントンさまだったが、"最終手段"という言葉に再び眉を顰める。
本当に、本当に、私はこんなことなんてしたくないのですよ。けれどトントンさまがあんまりにも我儘を言うから、仕方がないですよね。
｢⎯⎯⎯それでは、トントンさま。拳をどうぞ！｣
｢ッは、！！？｣
ぐっと握りしめた右拳を振り上げる。そうして棒立ちになっているトントンさま目掛けて勢いよく、振り切った。
⎯⎯⎯しかし、幾ら執務ばかりの身であれども流石はマフィア。咄嗟の判断で彼は一歩後ろへと足を引き、拳が対象に届くまでの僅かなズレを鋭い赤瞳で捉えて寸分の狂いもなく右手首を鷲掴んだ。
｢Excellent！ ただの引き籠もり、って訳ではありませんね。良い反応速度です｣
｢っな、んやねん、急に…！？｣
｢敵意はありません。それはあなたさまのボスが保証します。これはただの、お遊びですよ｣
｢は、ぁ…？｣
｢⎯⎯⎯さあ、
彼が私の腕を振り解き、懐に忍ばせていた銃を構える。躊躇なく頬を掠める程度に放たれた弾丸は、開始の合図だ。
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紫紅兎(プロフ) - 夢主ちゃんのキャラがちょうどいい感じに濃くて素晴らしいですね！tntn様との絡みも大変微笑ましいです…過去に何があったのかも楽しみで色々考察しちゃいます、読むたびにマフィアパロって良いなぁと堪らなくなります、更新楽しみにして待ってます (2021年7月3日 1時) (
レス) id: fcae62d2ac (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - あの………語彙力ないので簡潔にまとめるとですね……………とっっっっっても好きです。 (2021年5月27日 19時) (レス) id: 19366b94fd (このIDを非表示/違反報告)
リュウ - ヤベェおもしれぇですよ(？)更新頑張って下さい！！！！好きです！！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: fa1fb43e66 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 夜空さん» 夜空さん、ｺﾒﾝﾄありがとうございます~~！ かなりｷｬﾗが濃い夢主ちゃんなので尊いとまで言っていただけてとっても嬉しいです！ ゆっくりではありますが更新がんばります~~！ (2021年5月16日 20時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - ゆゆゆゆゆ夢主ちゃんが尊い(*´ω｀*) そうゆう性格の女の子の方が私は好きだよ←(何目線??)更新頑張って下さい!!!!! (2021年5月15日 17時) (レス) id: 947663e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
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