【ヒプノシスマイク】悪天候には甘いココアを (ページ4)

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数分後、理鶯は下は灰色のスウェット上は青地のウサギのデザインTシャツ着て、髪をを白いタオルで髪を拭きながら出てきた。これらは普段軍服で過ごしている理鶯がたまに私の部屋にお泊まりする時用の服だ。

ちなみになぜ理鶯に似つかないウサギのTシャツという可愛らしいものを彼が着ているかというと、所属するチームのメンバーからプレゼントされたが服に無頓着な彼でも流石にピンクのうさちゃんを着る勇気が出ず、しかし着ないまま放置するのも忍びないためパジャマとして着ているようだ。

「A上がったぞ」

「ほーら理鶯。こっち来て座って」

私自分が座っているソファーの横をぽんぽんと手で叩いて理鶯を呼んだ。理鶯は素直にそこに座った。

「理鶯ってニュース絶対見ないでしょ」

「うむ。確かに左馬刻の事務所に行った時についてたら見るぐらいだな」

「だと思った。なんか今日の夜から天気大荒れになるらしいよ。理鶯外で過ごしてるから雪に埋もれちゃうかもって思って呼んだんだ。ほら、なんか吹雪き始めた音がするよ」

「確かに外の音が騒がしくなってきたな。こんなに雪が降るのはヨコハマじゃ珍しいな」

「髪乾かしてあげるから」

「お言葉に甘えよう」

私と理鶯とでは身長差が３０cmあるため理鶯にソファーにもたれ掛かるように床に座ってもらい、私がソファーの上で正座をして髪を拭く。父親譲りであろうふわふわの茶髪をタオルで拭くと私と同じシャンプーの匂いが立ちこめた。