本音 ページ45
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これは確かに面白かった、そりゃ皆からバッシングを受ける訳である。
エンドロールを視線で追いつつ「面白かった？」と隣で相変わらずクッションを抱いているトンくんに問いかければ、彼は相当お気に召したようでぶんぶんと首を縦に振ってくれた。
「子供の頃、魔法使いになるーって言ったらトントンに無理やって一刀両断されて大泣きしたの思い出しちゃった」
「っふは、可愛ええなぁ。幼馴染とはそんなちっさい頃から一緒におるんか？」
「実家が隣同士でね、親も仲良しで小さい頃からずーっと一緒だよ。お兄ちゃんみたいで何処に行くにも引っ付いて歩いてたなぁ」
大きくなってもトントンの側から離れられなくて、彼が偏差値の高い学校へ進学した時は死ぬ気で勉強したものだ。同じ会社に入ると言った時は流石に驚かれたけど、頑張れって応援してくれて。
私の心の内に刻まれた思い出にはいつだってトントンの姿が隣にある。それくらい一緒に居るんだなぁ、と思うと何だか感慨深かった。
「俺、ずっと気になっとる事があんねんけど……聞いてもええんかな、これ」
「ん？」
「……Aは幼馴染の事、好きなん？その、恋愛的な意味で。答えたくなかったらええんやけど」
「……最近、その手の話多い気がするなぁ」
「そ、そうなん？気悪くさせてもうたらごめんな」
「ふふ、いや、大丈夫だよ」
まさかトンくんから聞かれるとは思ってもみなかったので少し驚いてしまったが、別に嫌な訳では無い。
ショッピ君に聞かれた時は、実は少しだけ誤魔化していた。私はこの話題で本音の全てを話した事が無いのだけど、トンくんにならいいかな、なんて思ってしまって少し考えながら口を開いた。
「分からないっていつも答えるけど、ホントは多分、幼馴染以上に思ってる……気がする」
「……気がする？」
「いまいち踏み切れないというか、それを認めちゃうのがちょっと、怖いんだよね」
トンくんがよく分からない、と言いたげに首を傾げるが、私にも自分の気持ちがハッキリとは分からないので苦笑いを返すしかない。
「私の勘でしかないんだけど、トントンは偶に私を誰かに重ねて見てるような気がするの。それが、思ったより苦しくってね。もし、私がこの気持ちを認めちゃったら、その事が許せなくなっちゃいそうで」
今はまだ、トントンのあの笑みを見る度に寂しく思ってしまうだけに留まっているけれど、私は自分が思うよりも我儘で、臆病だから。
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ぴぷ(プロフ) - みおさん» みおさん、初めまして！一番！？嬉しすぎて泣きましたありがとうございます(；；)更新頑張ります〜〜！♪ (2019年12月26日 23時) (
レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 初めまして、いつも更新楽しみにしております！tんさんのお話で一番好きです.......この先の展開がとても気になってドキドキワクワクが止まりません！これからも更新頑張って下さい(○´ｰ`○) (2019年12月26日 11時) (レス) id: 0d2c4c6642 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - ぴぷさん» ほんと！？楽しみにしてるね！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月26日 0時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 鯉口さん» 鯉ちゃん(*><*)ありがとう〜〜〜！続編は明日上がる気がするので続きも是非ぜひよろしくお願いいたします♪♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - taka10さん» 訂正ありがとうございます(*><*)長い話になってしまってますがこの先も是非よろしくお願いいたします♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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