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「ねえ、トンくんはお仕事何してるの？」
「簡単に言えば軍人やな。書記長っちゅう肩書きで、仲間達と一緒に国を運営しとる」
「……もしかしてお偉いさん？」
「そう聞かれると答えづらいけど、まぁ」
軍服を着ていたことにも理由があるんだろう、と思って職業を聞いてみればやはり軍人さん。
よく見れば確かに、トントンよりも少し体格が良い気がする。まくり上げたシャツの袖下に見える腕は幾らか逞しく、そしてとても白い。ちゃんと見れば僅かに幼馴染との違いが見える。
「な、なんか、なめた口聞いてごめんなさい」
「ふは、いやええよ、そのままで。それを証明する手立てもあらへんし」
「そ、そう？分かった」
「んで、そっちは何の仕事しとんの？」
「私？普通の会社員だよ。トントンも同じ会社で働いてる」
「へぇ。幼馴染と仲ええんやな」
「そうだね、二つあっちの方が年上だけどちっちゃい頃からずっと一緒にいるかな。最近は仕事忙しくて話せない日とかもあるけど」
周りの友人たちもトントン繋がりで知り合った人ばかりだし、会社だってトントンがいるからそこを選んだ訳で。仲良すぎやろ、なんて笑われるくらいは一緒にいる。まぁ、私が一方的に掴んで離さないだけのようにも見えるけども。
こうしてトンくんと一緒にいると、何だか昔に戻ったような気になってしまう。今よりもずっと、距離の近かった昔に。
「あ、せや。そういえばそれ、昨日から気になっとったんやけど……」
「ん？」
ふと思い出したようにトンくんが「それ」と言って指をさしたのはテーブルの上に転がしたスマホ。どうやら彼のいた世界では普及していないようで、物珍しそうな視線を送っている。
「ケータイ、って言ったら分かるかな。遠くの人と連絡とったりするもの」
「……情報端末？」
「うん、多分それ」
さっき技術が進歩してると言っていたし、この世界で言うところの数十年前くらいの時間軸なんだろうか。画面を指でスライドさせて見せれば、彼は驚いたように目を丸くして「すごいな」と感心の言葉を漏らした。
「トンくんのいた所にはパソコンとかはあったの？」
「あったけど、ハッキングされたりで扱いが難しくてなぁ。専門の技術者しか使わへんよ」
「そうなんだ。簡単に言えばこれ、持ち歩けるパソコンみたいなやつかな」
「……はえー、まじか。信じられん……」
何だかスマホに驚くトンくんを見るのは新鮮でとても面白い。
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ぽっぷこーん(プロフ) - CSSのON/OFF出来るようにしてくれると嬉しいです。デフォに慣れてるとあまり落ち着かなくて……無理でしたらすみませんが、ご検討よろしくお願いします。めちゃくちゃ面白くて好きです。見てる途中です (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
都 はなれ(プロフ) - はじめまして、ひぷさんの他作品から来たものです。CSSが切れないので設定の方変えていただくことは可能ですか？都合のお願いで申し訳ありませんがよろしくお願いします。 (2021年2月6日 22時) (レス) id: 70f991d98e (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 倉の中の石さん» 倉の中の石さん、初めまして！そう言っていただけるととっても励みになります。ゆっくり更新になってしまいますが、是非この先も楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年11月21日 18時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石(プロフ) - めっさ面白いです！夢主ちゃんがヒロインヒロインしてなくて非常に好感が持てますね！更新頑張って下さい。応援してます！ (2019年11月20日 2時) (レス) id: b9ac23ea5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 零さん» 零さん、初めまして！お目通しいただきありがとうございます。上手く違いを出せているのかとても心配だったのでドキドキしていただけてとっても嬉しいです！これからもどうぞ、当作品を宜しくお願いいたします。 (2019年11月10日 23時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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