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「未来、又は過去からのタイムスリップ。若しくは平行世界からどうやってか来ちゃった、なんて。ごめん、私の頭じゃこんな可能性しか考えられなかった」
「有り得へん、非現実的過ぎる」
「まぁ、ね。フィクションの定番ネタだし」
「……けど、腑に落ちる事も、ある」
苦々しい表情で俯いたトンくんが小さな声でそう言った。
「この家にあるもんは、俺の見てきた物より技術の進歩が見えたから過去はない。それに、あんたは俺を一目見てトントンやって言うたやろ。見た目的な年齢も変わらんっちゅう事やな？」
「あ、確かに。うん、変わらないよ」
「なら、時間軸はさ程変わらへん。その短期間にここまでの技術の進歩は考えにくい。まぁ、そもそも俺と幼馴染じゃ名前がちゃうし、未来、過去の姿とは言えへんか」
「……じゃあ、平行世界から？」
「……考えたくはないけど、俺自身一番腑に落ちる答えはそれやな」
阿呆らしいけど、と自傷気味な笑みを零してトンくんが顔を上げる。
でも、確かにその答えは私の中でも最有力候補だった。トントンよりは少しばかり顔つきが大人びているようにも見えなくもないが、未来の姿だとしたら私のことを知らない筈が無いのだから。過去も然りだ。
ずっと傍に居続けた私を知らないトントン。別の世界から来たとしたら、確かに納得のいく答えだ。世界が変われば関係も変わる、なんて少し寂しいけれど。
「けどなぁ……流石にそう、あっさりとは信じられへんわ」
「まぁ、ね。私も疑い半分だよ」
「でも、取り敢えず俺が此処とは違う世界で生きてたと仮定して。……どうやって帰るんや？」
「……そもそもどうやって来たの？眠ってた、って言ってた気がするけど」
「仕事しとって、寝落ちして、起きたらこの家やった。けど、起きた時に大した時間眠ってたような気はせんかってん。良くて一、二時間くらいやと思うけど……」
「外国に住んでたとしたらそんな短時間で運ばれるなんて考えられないし、そもそも私、家の鍵閉めてたからなんで入ってこれたか不思議だったんだよね。突然そこに現れた、って感じがするけど」
「突然、なぁ。確かにそうかもしれへん」
「超能力か何か使えたりするの？それで瞬間移動とか」
「ンなわけあるか。幾ら別世界いうても普通の人間やで」
「いや、定番かなって」
成程、ちょっと期待したのだけどなろう系小説みたいな特殊設定は無いらしい。残念。
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ぽっぷこーん(プロフ) - CSSのON/OFF出来るようにしてくれると嬉しいです。デフォに慣れてるとあまり落ち着かなくて……無理でしたらすみませんが、ご検討よろしくお願いします。めちゃくちゃ面白くて好きです。見てる途中です (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
都 はなれ(プロフ) - はじめまして、ひぷさんの他作品から来たものです。CSSが切れないので設定の方変えていただくことは可能ですか？都合のお願いで申し訳ありませんがよろしくお願いします。 (2021年2月6日 22時) (レス) id: 70f991d98e (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 倉の中の石さん» 倉の中の石さん、初めまして！そう言っていただけるととっても励みになります。ゆっくり更新になってしまいますが、是非この先も楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年11月21日 18時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石(プロフ) - めっさ面白いです！夢主ちゃんがヒロインヒロインしてなくて非常に好感が持てますね！更新頑張って下さい。応援してます！ (2019年11月20日 2時) (レス) id: b9ac23ea5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 零さん» 零さん、初めまして！お目通しいただきありがとうございます。上手く違いを出せているのかとても心配だったのでドキドキしていただけてとっても嬉しいです！これからもどうぞ、当作品を宜しくお願いいたします。 (2019年11月10日 23時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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