教えて、恋のFlavor (ページ19)

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シャワーから出ると、大ちゃんを風呂に呼ぶ。彼の食べかすを片付けて、缶ビールを片手に番組表をザッピングする。
ふと、ソファに手をつくと、さっき彼が座っていた温もりが直に手に伝った。

我ながら俺…かなりヤバいな…。
男には難しいことだが、自分の感情を制御しなければ。
制御。せいぎょ。せ、い…

「っ…」

「ちゃん～出たぞー」

湯気を纏って、シャワーの早い彼が出て来た。下は俺が貸した丈が長めのスウェットに、上は小さく水滴が付いた白い素肌。髪は濡れて毛束になっている。

さっきシャワーに流した欲は、いつの間にか戻っていた。

「え、い、のちゃ」

気付いた時にはもう手遅れだった。
リモコンを投げ出して、吸い込まれるように彼の頬に触れると、赤い唇に唇を重ねる。
触れたかった彼に、やっと触れられる。

「…っ、ん…」

力が入っていた肩が少しずつ解れて、安堵する大ちゃん。後頭部に手をまわし、素肌の背中にそっと爪を立てる。ぴくっと反応した背中を撫でると、柔らかい石に触れるようなきめが細やかな肌だった。

「…、ん！…ぁ、…は、」

大ちゃんの頑なに閉じた唇の割れ目を舌でつついて、口の中に侵入させる。熱くて、柔らかくて、舌ごと溶けそうなくらいに気持ちがいい。どうしたらいいか分からない彼の舌が、右往左往している。へたくそで、かわいい。

「く、…っ、るし….ぁ…」

そっと口を離すと、涙目になって呼吸する彼が目に入る。黒目がちな上目遣いで見つめられたら、休憩なんて間が持たない。

すぐに唇を合わせて目を薄く開けると、驚いたように目が見開かれ、ふっと笑いがこみ上げた。思わず濡れた頭をくしゃっと撫でる。

「ん、…んん！…っ…は、」