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待ち合わせはこちらの最寄り駅。
花火はやっぱり夜がいいよねという意見の一致で時間はすぐに決まったものの家同士が何駅か離れているから場所はどうしようかと悩んだところ、
夜に女子を一人で帰すのは危ないからという理由で萩原がわざわざこちらまで来てくれることになったのだ。
改札前へ行くと携帯を弄っている萩原をすぐに見つけた。
「萩原」
「おー、久しぶり」
「久しぶり」
夏休みに入ってから会うことはおろか、連絡を取ったのも今日が初めてだったからなんか変な感じだなと思いつつ歩き始める。
「コンビニでいい?」
「うん。コンビニアイス食べたい」
「食べたーい」
自然と横に並んでちょこっと会話を交わしてすぐにあーこの感じ久しぶりだなぁとこれからやる花火のことも相まって少し浮かれる。
「萩原今日何してたの?」
「…勉強?」
「なんで疑問形」
あははと二人で笑う。
「勉強はしてたんだけど」
「うん」
「なんか今日はあんま集中できなくてさ〜」
「わかる。私もそう」
二つの笑い声が夜と夕焼けが混ざりあった空に溶けていく。
「そっちも?」
「うん。全然集中できなくて息抜き!花火したい!って思ってたとき萩原から連絡来たから誘ったの」
「おー。タイミング良かったな」
それから受験や勉強に対しての文句を言ったりお互いの何でもない夏休みの話をしたり。
コンビニに着くまでは連絡を取り合っていなかったときのどうでもいいような出来事を教え合うような話ばかりだった。
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「どれ買う?」
「これとこれとこれ」
「多くない?」
コンビニに入って二人同時に涼しーと声が重なって笑ったのが数分前。
今は二人でしゃがんで花火を吟味している。
「夏休み最初で最後の娯楽だもん」
「あはっ、確かに」
「あとストレス発散」
花火を次々カゴに入れながらいえばふはっと笑われた。
それからライターやアイスをカゴに入れレジに持っていき、全部払おうとする萩原と少し言い争いになったけどなんとか割り勘にすることができ、
「よっしゃ燃やすぞー!」
「いえーい!!」
誰もいない静かな公園に辿り着いた。
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理那(プロフ) - ありがとうございました。本当に素敵なお話でした。 (2020年7月7日 16時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
かものはし子(プロフ) - お萩さん» コメントありがとうございます(*^^*)頑張っていきます! (2019年5月17日 22時) (レス) id: e4c7a737a2 (このIDを非表示/違反報告)
お萩 - わー!とっても素敵ですね!ふるやさんこわーい「棒」 これからも頑張ってください (2019年5月17日 20時) (レス) id: c0a94bdd1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かものはし子 | 作成日時:2019年5月16日 3時