△彼は、 ページ1
「ショッピー！ お前、二次会は行くか？」
「いや、遠慮しときます」
コネシマさんの誘いを断るショッピくん。別にいつものことだ、誰も気には留めない。むしろ今日は残った方だろう。いつもは飲み会に参加はするものの、終わる前にはさっさと帰ってしまう。
「ドンマイ、ゆき」
「余計なお世話です」
私がショッピくんに気があることがバレてから、彼が先に帰る度に誰かしらに掛けられるようになった言葉。今日はゾムさん。最早この流れは恒例行事だ。
ゆきというのは私のあだ名だ。苗字が雪村、だからゆき。
「やっぱり彼女とかいるんじゃないですかね」
「今度訊いてみたらどうや」
「いつもさりげなく訊いてるんですけど、きれいに躱されちゃうんですよ」
ゾムさんは私からしたらハードルの高い代替案を、当たり前のように用意する。
「直球で訊けばええやん」
「そんなあからさまに気になってますアピールできないです」
「お前、いつものアレはアピールって言わないんか」
言葉で直球にアピールするのと態度でさりげなくアピールするのでは全然違うのだ。アピールしなくても女性に困らないゾムさんにはわからないだろう。イケメンめ。
黙った私が機嫌を損ねたと思ったのか、はたまたふと思い付いただけなのか、ゾムさんが口を開く。
「じゃあ、俺が代わりに訊いたろか？」
「え？」
さも名案かのようにあげられた言葉は私を驚かせるのには十分だった。
「……どうせ、はぐらかされますよ」
「しつこく訊けば答えてくれるやろ」
私のため、というのもあるだろうが、本人も興味があるのだろう。えらく積極的だ。
「それに、男同士の方が話しやすかったりするやん」
「……じゃあ、」
お願いします。
恥ずかしながら、私は欲望に忠実だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ラッキーアイテム
革ベルト
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ぴざる - え…めっちゃすき焼きコロッケ丼…（） (2021年3月23日 8時) (
レス) id: 8f43ba0ff3 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわたろー(プロフ) - ふぉおぉお、一気に読ませて頂きました！！神でした！！私がアホなのでお話全ては理解？出来なくて、でも雰囲気だけで読み進めても何かこう凄かったです！！後何回か読んでしっかり理解出来るようｶﾞﾝﾊﾞﾘﾏｽ！めっちゃ好きでした。。 (2020年1月10日 1時) (レス) id: 8347c78c1d (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - はぁー！めっちゃ良かったちゃんと解説もあって分かりやすかったです！私ハーピーエンドが好きな方だったんですがこの作品はめっちゃ好きです(語彙力無くってすみません)これからも応援してます頑張ってください(｀・ω・´) (2019年7月21日 7時) (レス) id: e6b21eff96 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - 鳴宮さん» 私たち二人に対してコメントもありがとうございます！最後の表現は特に悩んだそうなので、かよさんもめっちゃ喜んでました！私もきゅんきゅんしてくださって、とても嬉しいです(五体投地)是非是非読み返してください！ (2019年7月6日 20時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - 鳴宮さん» 初期の方から応援ありがとうございます！一番好きだなんて…嬉しいです！次回作の話はまだ出ていませんが、機会があればまたお願いします…！ (2019年7月6日 20時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かよ、脳内お花畑
x他1人 | 作成日時：2019年5月19日 13時
