9冊目 ページ10
奈「いっつも1人でいて、友達要らないってイメージ。」
三「まぁ、必要って感じなかったし。」
奈「私もだよー。友達なんてもう要らない。」
.......もう?
奈「なんか私、天才らしくて、それが気に入らなかったらしい同級生が、私を除け者にして来てさ。」
___だから、もう要らないの寂しくなんてない____
そう言って、彼女、、、、奈乃は寂しそうに笑った。
三「じゃあ、なんでいきなり僕に話しかけた訳?」
奈「え、、、?」
三「寂しくないんなら話しかけないでしょ。」
奈「そっか、なんで、、、だろ。」
.
三「寂しかったんじゃないの?」
奈「え、、、?」
三「僕は、小さい頃に兄に買って貰ったペンギンのぬいぐるみ位しか友達と言える物はないし、それも友達と言って良い物か分かんないけど、」
三「君は、辛かったんだろ?」
体の小さな彼女は大きな衝撃に耐えられないというように目を大きく開いて暖かい水を目に溜めていた。
三「泣いていいよ。僕しか居ないんだ。思いっきり泣けば良い。」
.
そう言うと彼女は僕の胸に飛び込み、堰を切ったように声を上げて泣いた。
僕はそれを受け止めることしかできなかった。
けど、奈乃は、泣き終えたあと、清々しい笑顔で笑い、
ありがとう
なんて言ってきた。
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作者名:花の木類 | 作者ホームページ:http://hananogirui
作成日時:2019年9月4日 17時