図書室の女王様 (ページ11)

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10冊目ページ11

それからというもの、僕等は待ち合わせなんてせず、昼休みには自然と図書室で会い、本を読んだり課題をしたり、時には話す事だってした。

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奈｢暗くなっちゃったねー。｣
三｢送ってく。｣
奈｢え！？いや、大丈夫だよ！！｣
三｢暗いから危ないし。｣
奈｢そっか、ありがと。｣

奈乃は帰りながら時折嬉しそうに笑っていた。

奈｢友達って、こういうのを言うんだろうね。｣
と。

奈｢三郎はさ、好きな子いんのー？｣
三｢は？｣
奈｢好きな子！いる？｣
三｢分かんないよ。でもいるとしたら奈乃位しか心当たりない。｣
奈｢そっかー。｣
三｢でもなんで急にそんな事？｣
奈｢友達って、こういう話するイメージあったから？｣
三｢奈乃は？｣
奈｢いないよー。｣

好きな子か。考えた事なかったな。

奈｢あっ、家ここだよ。｣
三｢そっか。意外と僕んちと近いんだ。｣
奈｢そうなんだー！今度遊び行って良い？｣
三｢うん、良いよ。｣
奈｢やった！じゃあね、送ってくれてありがとう！｣
三｢うん、じゃあ。｣

ﾊﾟﾀﾝ

三.奈((そっか、好きな子居ないのか。))

三.奈((あれ、、、でもなんでそんな事、、、))