【ヒロアカ】姫ちゃんは姫と呼ばれたくない【爆豪勝己】 (ページ15)

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幼馴染との距離感(side轟焦凍) ページ15

「ダンス…？」

俺がAの氷を溶かしてる最中、アイツはこてん、と首を傾げた。

(…すげえ可愛い)

「寒かったろ、悪い」
「ううん、気にしないで。とっさに防げなかった私が悪いんだし」
「上着貸そうか？」
「大丈夫、お風呂入ってくるよ」
「…そうか」

全員の氷が溶けるとAは無邪気に踊り始めた。
すると瀬呂も同じ踊りを始めた。

「…お、それってFF14の？姫もやってんのな」
「うん、そうだよ」

二人で楽しそうに笑い合って踊ってる姿を見ると胸が締め付けられる。

(俺の知らねえAのことを知ってんのか)

「お、じゃあ今度一緒にダンジョン行こうぜ」
「あ、いいよ。私お金無いから地図行きたい！」

瀬呂は楽しそうに笑った。

「懐かしいな、それ。昔ゲーム内で世話してくれた先輩が毎日言ってたわ」
「へー、そうなんだ。どこのデータセンター？」
「俺？☓☓の△△。姫は?」
「一緒！」

無邪気に笑って踊り続ける幼馴染はすげえ可愛い。だがそれ以上に妙な寂しさも感じた。

(俺は彼奴について何も知らねえ。…やっぱ爆豪の言う通りなのか？)

「…先生、俺のダンスのパートナーはAがいいです」

それでも俺は引きが去る気がない。
諦めなきゃどうにかなると教えてくれたのは親友である緑谷だ。