２３．助けて ページ26
アラウディやシモンと別れて、あの入り江から出て……どれくらい経っただろう
ずっと海底を進んでいるから、日にちの感覚が鈍っている
数日しか経っていないと思うけど、不安だ
そもそも、何処にいたらジョット達は見つけてくれるんだろう
ｾﾂﾅ「一度、海面に出てみようかな……」
進行方向を上に変え、海面を目指す
早く……ジョットに会いたい
ｻﾞﾊﾟｯ
海面から顔をだし、太陽を見る
丁度沈みかけている、綺麗な夕日だった
ｾﾂﾅ「綺麗だなぁ」
よし
もう一度海底まで潜って、あの入り江に戻ってみよう
ジョットがいるかもしれないしね！
もう一度、潜ろうとした時 ――――――…
ﾌﾟｽｯ
遠くから飛んできた何かが、肩に刺さった
そしてすぐに、体が痺れてくる
ｾﾂﾅ「な…に……？」
私の意識は、そこで途切れた
・
・
・
「これはすごい」
「さっさと運べ！」
「傷はつけるなよ！」
「これでオレ達は……不老不死だ！」
“不老不死”
それが聞こえた瞬間、Ｄを思い出した
だけど、私の視界に入るのは白衣を着た見知らぬ人間ばかり
私は今、水 槽 に 入 れ ら れ て い る
人間に……捕まったの…？
ｾﾂﾅ「……して……ここから出してっ！」
水槽の壁を叩いて、そう叫ぶ
だけど、このガラスは相当分厚いようで傷も入らない
向こうの声は聞こえるのに、私の声は聞こえないらしい
ｾﾂﾅ「ッ！」
私は胸元に手を当てた
首から下げていた懐中時計が……無い
ジョット達と、私とを繋ぐ懐中時計が……無い
一人の人間の首に、見覚えのあるチェーンが見えた
あの先には絶対、懐中時計がある
ｾﾂﾅ「返して……返してよぉ……」
こんな所にいたら、ジョットは見つけてくれない
いや、見つけられない
私はもう、ここから出られないの？
もう、みんなに会えないの？
そんなの……嫌だよ
…―――――――――――― 助けて
.
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レナ(プロフ) - はい！ (2015年3月18日 0時) (
レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
ロギ(プロフ) - レナさん» ふぁぼ機能があればいいのに…。週末にはまた更新します(b･ω･)b (2015年3月17日 23時) (レス) id: 094c99e7b6 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 泣けます (2015年3月17日 23時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
ロギ(プロフ) - レナさん» ありがとうございますっ(●´_ _)ﾍﾟｺ そう言ってもらえると、すっごく励みになります!! (2015年3月17日 23時) (レス) id: 094c99e7b6 (このIDを非表示/違反報告)
ロギ(プロフ) - 実さん» おおぉ…!! ありがとうございますっ(*`∀´*) ちゃんと伝わっていて嬉しいデス!! (2015年3月17日 23時) (レス) id: 094c99e7b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロギ | 作成日時：2014年9月7日 17時
