【東リベ】守るためにつく嘘【場地】 (ページ33)

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ちびりべページ33

今日は場地さんとAさんの結婚式だ。

三ツ谷くんが仕立てたウェディングドレスを着たAさんはすげー綺麗で、タキシード着た場地さんもすげーカッコよくて。

みんなに祝福される二人はすげー幸せそうで。

オレは出そうになる涙を必死に堪えた。

「おい千冬、なんでお前が泣いてんだよ……」

「お二人とも末長くお幸せになってください！！」

「いやだからなんでお前が泣いてんのって……」

一虎くんが隣でなんか言ってるけど、全然聞こえない。

マイキーくんがマイクを持ってお祝いの言葉を述べる。

「あー、場地、A。結婚おめでと」

「マイキー、真剣にやれ〜」

ドラケンくんのヤジが飛んだ。

「ケンチンは黙ってろ！あー……なんだ、その。二人には色々あったけど、オレは二人がくっつくってずっと思ってたし、周りのやつらも多分オレと同じ考えだったと思う」

マイキーくんは少しずつ言葉を選びながら、ゆっくり話す。

二人の出会いや馴れ初め。

ガキの頃の思い出話なんかをした。

そう言えばマイキーくんと場地さんとAさんは幼馴染だったんだっけ。

「オレらは一生、お前らの味方だから。なんかあったら気にせず頼ってくれ」

「サンキューマイキー」

「ありがと、マイキー」

その後は大盛り上がり。

スマイリーくんとアングリーくんの出し物に、パーちんくんとぺーやんの出し物。

二次会、三次会と続き、東卍のメンバーは誰一人帰る事なく、全員最後まで残ってた。

「一虎くん、今日はうちに泊まってください」

「え？なんで？」

「結婚初夜ですよ！？あの二人は！まあ正確にはチョット違いますけど……。籍はだいぶ前に入れてましたからね。初夜の定義にも色々あるし」

「初夜…？あ、あー……。そう言う事……」

「たまには二人の時間も必要ですからね。今日くらいは二人でゆっくりしてもらった方がいいでしょ。だから、いいですか？」

「ウン」

「楽しんでるかぁ？千冬ぅ！一虎！！」

「場地さん！」

少しお酒が入って酔っているのか、場地さんがやって来た。

オレと一虎くんの肩を抱いて上機嫌だ。

「サンキューな、二人とも。お前らがいなかったらAとこんな風になれてなかったわ」

「「場地さん／場地……」」

「これからもずっと一緒、な！」

「「はい！／おう！」」