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「機嫌直せよA〜〜〜」
そう言って私の隣に座り込み、頭を撫でくりまわす圭介。
そうすれば私の機嫌が直ると思ってるんでしょ。
いや、別に機嫌が悪いわけじゃないんだけど。
リビングにある三人でも座れる大きなソファー。
一虎は二人でよろしくやってくれと晩御飯を食べたらさっさと部屋に戻っちゃった。
薄情者め。
「やっぱ指輪とかねえとダメか?」
「指輪……?」
「この間千冬に借りた漫画でよぉ、プロポーズする時、指輪持って……何だ、こう……夜景とか、海とか、遊園地で……」
「あたしそんな少女漫画脳じゃないんだけど……?」
「女ってああ言う告白でキュンと来るもんなんだろ!?」
「それ漫画の中の話でしょ!?漫画と現実は違うから!そりゃまあ確かにキュンて来るかもしれないけど!」
指輪なんて別にいらない。
圭介が隣にいてくれるならそれでいいと思ってる。
それは昔からずっと同じ考えで。
圭介が不器用なのは昔から知ってるし。
結婚しようって言われて嬉しかった。
驚きの方が勝っちゃってたけど。
結婚かぁ〜。
想像した事なかった。
だって今までずっと一緒にいられて、それで幸せだったから。
これ以上の幸せなんて。
「圭介」
「んだよ」
「結婚、しよっか」
「………あ?」
「何その反応。そっちが先に言い出して来たんでしょ?今更ナシとか言わないでよ……?」
「いや……その」
「何?はっきりしてよ」
「面と向かって言われると結構くるな………」
「それさっきのあたし!!」
仕返しと言わんばかりに笑う私。
顔が真っ赤になってる圭介の脇腹をつつく。
くすぐってえ!と逃げる圭介を捕まえて、私はうりうりと構わず脇腹をくすぐった。
「うっし!結婚すんぞ佳奈!」
「うん!」
「今度二人で指輪買いに行こうぜ」
「別に無理して買うことないんだよ?圭介のお金の状況知ってるもんあたし。ないでしょ?そんなお金」
「オレがお前にやりてーの!金はあれだ、今から貯めっから!それまで待ってろ!」
「!……ふふっ。何それ恥ずかしー」
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お稲荷大好き(プロフ) - 完結おめでとうございます!!もう一回最初から見直してきます笑笑 (2021年8月27日 23時) (レス) id: 215b62667e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴんぞろ | 作成日時:2021年8月20日 0時