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「もうやめましょう!!マイキーくん!」
私の言葉に続くようにタケミっちが言った。
「場地くんはこんな事、望んでねえよ!!」
「てめえが場地を語んじゃねえよ」
怒ってるマイキーに何を言っても無駄。
怒ってるマイキーはタケミっちを殴った。
やっぱり私じゃ止められないの?
もう仲間が傷つく姿は見たくないよ。
「なんでわかんねぇんだよ!?場地くんが何の為に体張って、ボロボロになってると思ってんだよ!?何でAさんがこんなに必死に、二人の喧嘩止めようとしてるのか、わからねえのかよ!?」
マイキーに殴られても立ち上がって、マイキーに立ち向かって行くタケミっち。
タケミっちはすごいね。
私に出来ない事をやってのける。
「二人の……東卍の為だろ!?場地くんはマイキーくんに一虎くんを許して欲しかったから、みんなが大好きだから、その決断をしたんだって、なんでわかんねぇんだよ!!!」
バッ、とタケミっちが脱ぎ捨てた学ランから何かが落ちた。
ふとそれに視線をやると、見覚えのあるものだった。
「タケミっち。このお守りを…どこで…?」
「集会の時、神社で拾ったんですよ……」
「場地…。ずっと持ってたのか…?」
「……それ、いつも圭介が大事に持ってたお守り…?ずっと肌身離さず持ってた」
「あの日のお守りだ」
マイキーは地面に落ちたお守りを拾い上げると、信じられないものを見たかのように驚いていた。
「圭介に聞いたことある。そのお守り……東卍を作った時に、神社でみんなで買ったお守りでしょ?圭介、自慢してくれた」
「ああ……。これがその…結成記念のお守りだ。東卍を作ったのはオレじゃない。場地だ」
キッカケは圭介の一言。
オレらで暴走族(チーム)を創るんだ。
その言葉で東卍が出来た。
一人一人がみんなの為に命を張れる。
そんなチームにしたいって、圭介は言ってた。
「"誰かが傷ついたらみんなで守る"。"一人一人がみんなを守るチームにしたい"。そうやって出来たチームだったな」
「場地くんはずっと一人で戦ってたんスね……。その日の約束を守る為に……」
「ぐすっ……。一人で抱え込まないで相談してって、言ったのに……。何で一人でやろうとするのよ。みんながいるじゃん……!」
「ゴメンな……場地」
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お稲荷大好き(プロフ) - 完結おめでとうございます!!もう一回最初から見直してきます笑笑 (2021年8月27日 23時) (レス) id: 215b62667e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴんぞろ | 作成日時:2021年8月20日 0時