お付き合い ページ7
晴れて爆豪くんとお付き合いをすることになったのだけれど何をすればいいのか具体的にわからなくて、沈黙が続く帰り道。
ベンチで差し出された手をつかんでからずっと繋がれたままだけれども、爆豪くんは相変わらず何も気にしていない様子でてくてくと先を歩いている。
「あの、爆豪くん」
「あ？どした？」
「私これからどうすれば…」
そのまんま。思ったことを言ってみた。付き合う付き合わない、彼氏彼女と言われても正直何をすればいいのかさっぱりだ。こうして手を繋いでいるだけでも緊張してしまって手汗が気になって仕方がないというのに…何度かさりげなく抜こうとしたけれど、彼の大きな手にしっかりと覆われてしまった手は解放されることがない。
「別に、どうもこうもねえよ。お前はそのままでいい。」
ぐりぐり頭を撫でられると嬉しくなってしまうのは彼が相手だからなのか私が愛玩動物よろしく人慣れ(というかヒトだけど)した兎だからなのか
「そのままって…うーん…とりあえず、爆豪くんあの、」
目線で手を指して見るけれどそんなのお構いなしに進んでいく爆豪くん。
おそらく彼は繋がれた手が落ち着かない私に気づいているのに…いじわるだ
「離して欲しけりゃ……あー、いや、やっぱいい」
存外あっさりと離された手に拍子抜けだ。急に立ち止まるものだから動きが追い付かなくてつまづきそうになる私を片手で捕まえながら危ねぇなって眉間にシワを寄せる仕草すら少しかっこいいだなんてどうやら私はかなり重症のようだ。
「そのうちお前から勝己くん、手ェ繋ぎたいって言わせてやるから覚悟してろ。」
「か、かつきくん…？」
「あ？」
「そうか…名前、名前ね…」
爆豪くん爆豪くんと呼んでいたから実は知らなかった彼の名前。
たった三文字を口にするだけでむず痒くて恥ずかしくて、穴があったら入りたい
「A」
「…っ！？」
「A、どうした？」
爆豪くんのにやけ顔が見えて、あぁこれはからかわれていると理解はしているのに初めて呼ばれた名前に一気に体温が上がって真っ直ぐな瞳から視線をそらすことで精一杯だ。
「A？」
「ば、爆豪くんお願いですちょっと、ちょっと、許してください」
「あ"？何を許すんだよお前なんかしたんか」
「なっ、何もしてない…」
「じゃあ別にいいだろうが」
絶対面白がってる。だって意地悪な顔してるもの。
私の家につくまで名前呼び攻撃を受けて体力が削られた気がした。
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ぴぬこ(プロフ) - 花帆さん» 初めまして、コメントありがとうございます！お返事遅くなってしまい申し訳ありません…優しいかっちゃんが好きすぎて作ってしまいました(笑)コメント頂けて嬉しいです(^-^)また遊びに来てくださいませ♪ (2018年1月14日 21時) (
レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、うさぎの夢主さん可愛いし、何だかんだで優しいかっちゃんにトキメキます(*´艸｀*)面白いです♪続きも楽しみにしております！ (2017年12月30日 3時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
ぴぬこ(プロフ) - キルアさん» こんばんは、初めまして。コメントありがとうございます！こんなかっちゃんくれー！と思いながら書いていたのでそう言って頂けると嬉しいです(^^)亀更新ですががんばりますっ！ (2017年11月27日 19時) (レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
キルア - 夢主ちゃんと、かっちゃんの日常が可愛くて読んでいてほっこりします！更新楽しみにしてます！ (2017年11月26日 0時) (レス) id: e4b26041ab (このIDを非表示/違反報告)
ぴぬこ(プロフ) - かたつむりんさん» こんばんは、コメントありがとうございました。チェックを外し忘れておりましたので外させていただきました。教えて頂きありがとうございました。 (2017年10月13日 23時) (レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわ | 作成日時：2017年9月7日 22時
