放課後でーと？ ページ6
相も変わらず私の鞄は人質の如く爆豪くんに奪われたまま、人の気配の少なくなった校内を進んでいく。ヒーロー科の放課後でよかった…こんなの見られたら私、大変なことになる
途中、爆豪くんのお友達に一瞬捕まりながらも(特に金髪の男の子)校門を潜り抜ける。
ところで彼はどうして私と帰ろうとしていたのだろうかという疑問は未だに解けていない
学校から少し歩いたところにある公園のベンチにたどり着き、ここで待ってろと言われてぼうっと待つこと数分。爆豪くんが戻ってきた。とても似合わない付属品を持って。
ん、と差し出されたのはクレープ。なぜクレープ…？
「えっ？」
「やるっつってんだよ。食え。」
口元にぐいっとつけられたらもうそれは私のクレープになってしまったので大人しく頂くことにする。お金を払おうとしてもいらねえの一点張りな彼に苦笑して、今度は私から何か奢ろうと心に決めた。
のんびりとした時間が流れて黙々と二人並んでクレープを頬張る姿はどう写っているのだろうか
「あのですね、爆豪くん」
「んだよ」
「私、爆豪くんのことただの怖い人だと思えないんです」
「あ"？」
「なんだかんだ本当に嫌がることはしないし、こうやって話していると実は穏やかだし」
「穏やかとかありえねえだろ」
「まだ、出会ってから少ししか経ってないけど私の動物的勘が爆豪くんは大丈夫と告げているので」
「どんな勘だよそれ…」
「というわけで、お返事はイエスでお願いしてもいいでしょうか？」
「は？」
本当は初対面でほぼ答えは決まっていたけれど、どうしても勇気がなくて言えなかったこと。
「返事って昨日の返事っつーことか」
「はい…」
「俺のこと、好きなんか」
「うっ…たぶん…？」
「今更やっぱり間違いだったは聞かねえぞ」
あまりにまっすぐ見つめてくるから気恥ずかしくてつい視線をそらしてしまったのに、私を囲うように手を伸ばしてベンチに手をついた爆豪くんが顔を覗き込んでくるものだから困りものだ
「うー…爆豪くん、あの、近いし、緊張するし…溶けちゃいそう…」
「溶けんなバァカこれからもっと近づくんだよ」
おでこがこつんとぶつかっていよいよ私の心臓が死にそうになったところでやっと爆豪くんが離れていった。
「んな顔すんな止まんなくなんだろうが…クソッ」
「いっ！？」
がぶりと指を噛まれて驚く私の頭をそっと撫でて帰るぞと手を差し出す彼はおそらく私にとって一番の王子様だ
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ぴぬこ(プロフ) - 花帆さん» 初めまして、コメントありがとうございます！お返事遅くなってしまい申し訳ありません…優しいかっちゃんが好きすぎて作ってしまいました(笑)コメント頂けて嬉しいです(^-^)また遊びに来てくださいませ♪ (2018年1月14日 21時) (
レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、うさぎの夢主さん可愛いし、何だかんだで優しいかっちゃんにトキメキます(*´艸｀*)面白いです♪続きも楽しみにしております！ (2017年12月30日 3時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
ぴぬこ(プロフ) - キルアさん» こんばんは、初めまして。コメントありがとうございます！こんなかっちゃんくれー！と思いながら書いていたのでそう言って頂けると嬉しいです(^^)亀更新ですががんばりますっ！ (2017年11月27日 19時) (レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
キルア - 夢主ちゃんと、かっちゃんの日常が可愛くて読んでいてほっこりします！更新楽しみにしてます！ (2017年11月26日 0時) (レス) id: e4b26041ab (このIDを非表示/違反報告)
ぴぬこ(プロフ) - かたつむりんさん» こんばんは、コメントありがとうございました。チェックを外し忘れておりましたので外させていただきました。教えて頂きありがとうございました。 (2017年10月13日 23時) (レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわ | 作成日時：2017年9月7日 22時
