迎え ページ5
お昼休みはなんだかわいわいとしていて、実はけっこう楽しかった。爆豪くんを怖がらない彼の友達はさすがヒーロー科と言ったところか。
午後の授業をいつも通りに受け終わると普通科は６限で放課だ。
特に用事もないのでそのまま帰ろうと準備をしていると後ろの鈴木くんに肩を叩かれて、振り返ると廊下を指差している。その指をそのまま辿ると爆豪くんがいた。そしてこっちを睨み付けている。なぜだ。
「クソウサギ、俺の授業が終わるまでここで待ってろ」
「え…？」
それだけ言い残して何かを渡された一口サイズのチョコレートは私の好きなお菓子だ。これでも食って待ってやがれということだろうか…うーんわからない。
先に言ってた通り特に用事があるわけでもないし逆らうとちょっと…いやすごく怖いし待つことにする。
一時間くらいなら昼寝すればすぐかな…それにしても、何の用事があるのだろうか爆豪くん。
*
なにか、とても気持ちいい感覚にふっと意識を戻された。なんだこれは…よくわからないけど気持ちがいい…頭を撫でて、耳を撫でて頬に触れるそれに思わずすりすりと頬擦りするとびくりと動きが震えて止まってしまった。残念
「てめっ…お、起き…」
「……へ？」
爆豪くんだ。なんで彼がここに？頭の中がうまく纏まらないけれどつまり、そういうことなのか
「ばくごーくんの手、優しいねぇ…」
「は！？なに言ってんだお前頭沸いてんじゃねえ！？」
失礼な。こう見えても動物的勘は優れているんだよ草食動物だもの。まぁ、その直感のせいで傍若無人と噂の爆豪くんもなぜだか悪く思えないのだけれど。
「〜っ、帰んぞっ！」
「はい…う〜ねむたい…」
「お前、二度と無防備に寝顔晒すんじゃねぇ」
「そ、そうは言っても暇だったんです…」
「あ"？」
「……ぜ、ぜんしょします」
脅しともとれる声色に怯えつつも返事をするとうむ、と納得してくれたのか一つ頷いた彼は自分の鞄と私の鞄を持って歩きだした。
「まっ、爆豪くん、鞄…！」
「てめえに持たせてたらますます歩くの遅くなんだろが」
「うっ…でも、ほら、あの、なんかこう…えっと、女王みたいなやな彼女ぽくてやだなって」
「……か、かのっ！？はぁ！？」
「えっ！？あ、それは言葉のあやです！！！！違います！！！！断じて！！！！」
もうだめだ失敗した…けど、男女が放課後二人で歩くってことはそう取られても致し方ないじゃないか…あーもう訳がわからなくなってきた。
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ぴぬこ(プロフ) - 花帆さん» 初めまして、コメントありがとうございます！お返事遅くなってしまい申し訳ありません…優しいかっちゃんが好きすぎて作ってしまいました(笑)コメント頂けて嬉しいです(^-^)また遊びに来てくださいませ♪ (2018年1月14日 21時) (
レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、うさぎの夢主さん可愛いし、何だかんだで優しいかっちゃんにトキメキます(*´艸｀*)面白いです♪続きも楽しみにしております！ (2017年12月30日 3時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
ぴぬこ(プロフ) - キルアさん» こんばんは、初めまして。コメントありがとうございます！こんなかっちゃんくれー！と思いながら書いていたのでそう言って頂けると嬉しいです(^^)亀更新ですががんばりますっ！ (2017年11月27日 19時) (レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
キルア - 夢主ちゃんと、かっちゃんの日常が可愛くて読んでいてほっこりします！更新楽しみにしてます！ (2017年11月26日 0時) (レス) id: e4b26041ab (このIDを非表示/違反報告)
ぴぬこ(プロフ) - かたつむりんさん» こんばんは、コメントありがとうございました。チェックを外し忘れておりましたので外させていただきました。教えて頂きありがとうございました。 (2017年10月13日 23時) (レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわ | 作成日時：2017年9月7日 22時
